「のれん償却」とは
企業買収で計上したのれんを、一定の期間にわたって規則的に費用へ振り替える会計処理です。日本基準では必要ですが、国際会計基準では行いません。
📌 投資判断のポイント
買収で計上したのれんを一定期間で費用に振り替える処理です。日本基準は20年以内の定額償却、国際会計基準は償却せず減損テストで判定するため、利益の見え方が変わります。
詳しい仕組み・意味
のれんは、買収額が買収先の純資産を上回った差額です。日本の会計基準では、その効果が及ぶ期間を見積もり、20年以内の期間で定額法により償却します。毎期の損益計算書には販売費及び一般管理費として償却費が計上され、その分だけ営業利益が減ります。
国際会計基準や米国基準では償却せず、毎期の減損テストで価値が下がっていないかを判定します。したがって同じ買収をしても、採用する基準によって利益の見え方が変わります。日本基準の会社が国際会計基準へ移行した年に営業利益が跳ね上がるのは、この償却費がなくなるためです。償却期間を何年に設定するかは会社の見積もりに委ねられており、期間が短いほど1年あたりの負担は重くなります。
具体例・注意点
買収を重ねた会社では、のれん償却費が営業利益を継続的に押し下げます。実力を測るときは、償却前の利益であるEBITDAや営業キャッシュフローと並べて見ると差が分かります。ただし償却をしない基準では、価値の下落が減損損失として一度にまとめて現れる可能性がある点も忘れないでください。有価証券報告書の注記にはのれんの残高と償却期間が載っているため、あと何年ぶんの費用が残っているかを確かめられます。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。