合計特殊出生率

経済指標
よみ:ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
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「合計特殊出生率」とは

その年の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計した指標。1人の女性がその年の出生率のまま一生を過ごしたと仮定したときの子どもの数に相当する。

📌 投資判断のポイント

15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計した指標で、人口動態統計で毎年公表される。2025年の概数は1.14。断面で計算する期間合計特殊出生率と、世代で積み上げるコーホート合計特殊出生率は別物である。

合計特殊出生率はどういう仕組み?

厚生労働省の人口動態統計で毎年公表される。計算はその年の断面で行うため、実際に1人の女性が生涯に産んだ子どもの数そのものではない。この断面で計算したものを期間合計特殊出生率と呼び、同じ世代の女性を過去から積み上げたものをコーホート合計特殊出生率と呼んで区別する。年次の比較や地域の比較には、女性人口の年齢構成の違いを除いた期間合計特殊出生率が一般に用いられる。分母は日本人女性であるため、この指標は将来の日本人人口が何人になるかを直接示すものではない。

合計特殊出生率の具体例と注意点は?

2025年(令和7年)の概数では1.14で、前年の1.15から低下した。出生数は67万1236人で、前年の68万6173人より1万4937人減っている。注意点は、期間合計特殊出生率が晩産化の影響を受けやすいことである。出産する年齢が後ろにずれる局面では、その年に産む人が一時的に減るため、指標は実際の生涯出生数より低く出る。同じ資料では、ある世代のコーホート合計特殊出生率が1.36と、同年の期間合計特殊出生率より高い値になっている。

期間とコーホートの違い

期間合計特殊出生率は「その年の出生率」を横に足したもので、毎年すぐ得られるが晩産化の影響を受ける。コーホート合計特殊出生率は「その世代の出生率」を縦に積み上げたもので、実態に近いが世代が出産期を終えるまで確定しない。ニュースで報じられる数字はほぼ前者であり、世代の実績と混同しないことが読み方の要点になる。

公表の時期と改定

人口動態統計は、速報が毎月2日前後、月報が毎々月の20日前後、前年分の年間概数にあたる月報年計が毎年6月ごろ、確定数が毎年9月ごろに公表される。ニュースで大きく報じられるのは6月の概数である。概数と確定数では数値が動くことがあり、さらに合計特殊出生率は分母に女性人口を使うため、国勢調査の結果が出ると過去にさかのぼって計算し直される。数値を引用するときは、概数か確定数か、どの時点の公表かを必ず添えるのが実務上の作法になる。

出典: 厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況」

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