為替換算調整勘定

企業分析
よみ:かわせかんさんちょうせいかんじょう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「為替換算調整勘定」とは

為替換算調整勘定とは、海外子会社の決算書を円に直すとき、為替レートの変動で生じる差額を、純資産に計上する項目のことです。

📌 投資判断のポイント

海外子会社の決算書を円に換算する際の、為替レート変動による差額。利益には含めず、純資産の部に計上する。

為替換算調整勘定はどういう仕組み?

海外に子会社を持つ会社は、連結決算のために、子会社の決算書を円に換算します。貸借対照表は決算日のレートで、損益計算書は期間中の平均レートで直すため、同じ現地通貨の金額でも、円に直したときに差が生まれます。この差額は、利益には含めず、純資産の部に為替換算調整勘定として計上します。円安が進むと、海外の資産が円で大きく見えるため、プラスに働きやすくなります。

為替換算調整勘定の具体例と注意点は?

実際に売買して得たものではないため、損益計算書の利益には出ません。ただし、会社の純資産の大きさには影響します。円安で海外の資産が膨らんだように見えても、現地では何も変わっていない場合があります。この項目は包括利益の計算書に表れ、利益の数字とは別の動きを示すと知っておくと、決算書が読みやすくなります。

包括利益との関係

為替換算調整勘定の増減は、当期純利益には含まれず、包括利益に含まれます。そのため、純利益が同じでも、円安や円高の年には包括利益が大きく動くことがあります。会社の本業の成績を見るときは純利益を、為替の影響を含めた全体の変動を見るときは包括利益を、それぞれ確かめます。

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