「外貨定期預金」とは
米ドルやユーロなど外国の通貨で預ける定期預金です。円の定期預金より高い利率が付くことがありますが、為替相場の変動と為替手数料によって、円に戻したときに元本を下回ることがあります。
📌 投資判断のポイント
外国の通貨で預ける定期預金。円より高い利率が付くことがあるが、TTSとTTBの差である往復の為替手数料と為替相場の変動で元本割れしうる。預金保険の対象外で、満期前の解約に制限のある商品が多い。
外貨定期預金はどういう仕組み?
三井住友銀行の一般外貨定期預金(2026年6月の商品説明書)では、預入日から1年以内の任意の日を満期日に指定し、100通貨単位以上で預けます。この商品は自動継続の取扱いができません。円から外貨に替えるときはTTSレート、外貨から円に戻すときはTTBレートが使われ、米ドルの場合はその差が1米ドルあたり2円です。
外貨預金は預金保険の対象外です。円の定期預金は1金融機関あたり元本1,000万円までとその利息等が保護されますが、外貨預金はこの保護を受けられません。
外貨定期預金の具体例と注意点は?
1米ドル150円のときに100万円を米ドルに替えると、TTSが151円なら約6,622ドルになります。1年後に相場が150円のままでもTTBは149円なので、利息を除くと約98万6,700円に戻り、為替が動かなくても1万円以上目減りします。年利4%の利息を受け取っても、利息には20.315%の源泉分離課税がかかり、相場が円高に動けば元本割れの幅は広がります。
中長期の外貨定期預金には満期前の解約が原則できず、解約に応じる場合も清算金がかかる商品があります。
円の定期預金との違い
円の定期預金は満期前に解約しても元本は減らず、利息が中途解約利率に下がるだけです。外貨定期預金は、為替相場、往復の為替手数料、満期前解約の清算金という3つの理由で元本割れが起こりえます。利率の高さだけで比べず、「円に戻したときにいくらになるか」で比べることが大切です。外貨のまま現金で引き出す場合にも手数料がかかり、三井住友銀行では米ドル現金で1米ドルあたり2円です。外貨預金の為替差益は、利息とは別に雑所得として扱われる場合があります。
関連用語
金融機関が顧客へ外貨を売るときのレートで、仲値に手数料を上乗せした水準です。往復すると上乗せ幅の2倍を負担するため、外貨建て商品は表示利回りだけでなくこの幅も含めて比べます。
外貨建て資産の円換算価値が為替変動で上下するリスク。株価が上がっても円高が進めばリターンは相殺される。ヘッジで抑えられるが金利差ぶんのコストがかかる。円に収入も資産も集中している人には、外貨を持つこと自体が通貨分散にもなる。
通貨同士の交換比率であり、FX取引の基準となる価格。金利差や経済状況など複数の要因で変動する。
外貨で短期の債券などに投資する公社債投資信託。換金しやすく為替差益も20.315%の申告分離課税になるが、円高になれば円換算で元本を下回る。
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