「対象運用方法」とは
確定拠出年金で、加入者が選べる商品として運営管理機関が提示している運用商品の全体を指す法律上の言葉です。
📌 投資判断のポイント
確定拠出年金で加入者に提示されている運用商品の全体を指します。似た名前の商品が並ぶことも多いので、投資対象と信託報酬を必ず見比べて選んでください。
詳しい仕組み・意味
確定拠出年金法では、運営管理機関が加入者に提示する運用の方法を対象運用方法と呼びます。指定運用方法は、この対象運用方法の中から一つを選んで提示する仕組みになっています。2018年5月1日施行の改正では、提示する商品数について上限が設けられ、加入者が選びやすい本数に整理することが求められました。あわせて、最低でも3つ以上(簡易企業型年金では2つ以上)の商品を提示することが義務付けられています。上限を超えていた既存制度には経過措置が置かれ、施行日から5年を超えない期間は施行日時点の本数を上限とする扱いがとられました。商品を多く並べれば加入者に親切とは限らず、選択肢が増えるほど決められなくなるという行動経済学の知見が背景にあります。
具体例・注意点
対象運用方法には、元本確保型の定期預金や保険と、投資信託の両方が含まれます。同じ資産クラスの商品が何本も並んでいることも多く、名前が似ていても信託報酬が違うことがあります。似た名前の商品が並んでいたら、投資対象と信託報酬を必ず見比べてください。なお、対象運用方法から外れた商品は新規の買い付けができなくなりますが、すでに保有している分の扱いは制度ごとの規約によります。提示本数が多いほど親切とは限らないという前提に立って、まずは資産クラスごとに1本ずつ候補を絞り、そのうえで信託報酬を比べる順序で見ていくと迷いにくくなります。商品一覧は加入時だけでなく、制度変更の案内が届いたときにも見直してください。
関連用語
会社が掛金を出し従業員が運用する年金で、運用益非課税など税制優遇が大きい。商品未選択だと元本確保型で放置されインフレ負けの懸念。転職時は移換手続きが必須で、放置すると自動移換や手数料が発生しやすい。
掛金全額所得控除・運用益非課税・受取時優遇の「三重節税」が特長の老後専用積立制度。NISAと異なり原則60歳まで引き出し不可のため、緊急予備資金を確保した上で活用する。
運用商品を選ばないまま置いておくと自動的に振り向けられる受け皿です。元本確保型が指定されている制度では、長期間そのままにすると物価上昇に負ける可能性があります。加入時に何が指定されているかを確認してください。
中小企業向けに手続きを簡素にした企業型確定拠出年金です。提示される運用商品が少なくなりやすいので、望む配分をつくれないときはNISAや課税口座とあわせて全体で考えてください。
信託報酬は投資信託の保有コスト。長期ではわずかな差が運用成果を大きく左右する。
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