「株式益利回り」とは
株価に対して、企業の利益がどれくらいあるかを利回りの形で見た指標。PERの逆数にあたる。
📌 投資判断のポイント
株式益利回りはPERの逆数で、株価に対する利益の大きさを利回りとして見る指標。債券利回りと比較しやすい一方、企業利益が変動する点には注意が必要。
📐 計算式・数値の目安
株式益利回り = 1株利益 ÷ 株価 = 1 ÷ PER
詳しい仕組み・意味
株式益利回りは、1株利益を株価で割って求める指標だ。PERが「利益の何倍まで株価が買われているか」を見るのに対し、株式益利回りは「株価に対して利益が何%あるか」を見る。
たとえばPERが20倍なら、株式益利回りはおおよそ5%になる。これは、企業が今の利益水準を維持した場合、株価に対して年5%程度の利益を生み出していると見る考え方だ。
この指標の便利な点は、債券利回りと比較しやすいことだ。10年国債利回りが1%で、株式益利回りが5%なら、株式には利益ベースで4%程度の上乗せがあると見ることができる。もちろん、株式の利益は変動するため、債券の利息とは性質が異なる。
具体例・注意点
株価が大きく上がり、利益があまり増えていない場合、PERは上がり、株式益利回りは低下する。これは株式の割高感が強まっている可能性を示す。
一方、株価が下がっても企業利益が維持されていれば、株式益利回りは上昇する。長期投資家にとっては、株式の期待収益を考える出発点になることがある。
ただし、株式益利回りは過去や予想の利益を使うため、景気後退で利益が急減すると見かけの利回りは当てにならなくなる。特に景気敏感株では、現在の利益が一時的に高いだけの可能性もある。数字だけでなく、利益の持続性を見ることが重要だ。
関連用語
株価が1株当たり利益(EPS)の何倍かを示す基本評価指標。PBR(資産ベース)と異なり利益の稼ぐ力で評価する。業種別目安(成長株20〜30倍超/バリュー株10〜15倍)を押さえて同業種内比較に使う。
EPSは「1株あたり純利益」。PERの計算基盤で、株価の理論的な根拠になる最重要指標。EPSが伸び続けている企業こそ本物の成長株だ。
リスク資産に投資する際に上乗せされる期待収益。高リターンの裏には必ずリスクが存在する。
すべての資産価格に影響するお金の価格。利上げで株・不動産が下落し、利下げで上昇しやすい。金利と債券価格は逆方向に動く大原則も必ず押さえる。
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