「ダブルボトム」とは
下落していた株価が同じくらいの安値を2回つけてから反発する、W字型のチャートパターン。下落の流れが終わり、上昇に転じる兆しとされる代表的な底打ちの形で、日本では「二番底」とも呼ばれる。
📌 投資判断のポイント
同じ水準の安値を2回つけて反発するW字型の形。2つの安値の間の戻り高値を結ぶネックラインを上に抜けたとき、下落から上昇への転換と判断する。
ダブルボトムはどういう仕組み?
株価が下がって1回目の安値をつけ、いったん反発した後に再び下がり、1回目とほぼ同じ水準で2回目の安値をつける。2つの安値の間にある戻りの高値を結んだ水平線をネックラインと呼び、株価がこのネックラインを上に抜けたときにパターンが完成したと判断する。
同じ水準で2回下げ止まったことは、その価格帯で買いたい投資家が多いことを示す。2回目の安値で売りが続かないことで、売り圧力の弱まりが読み取れる。
ダブルボトムの具体例と注意点は?
1回目の安値が1,000円、戻りの高値が1,200円、2回目の安値が1,010円の場合、ネックラインは1,200円になる。上抜け後の値幅の目安は、安値からネックラインまでの幅(200円)をネックラインに足した1,400円前後とされる。ただし、これはあくまで目安で、そこまで上がる保証はない。
ネックラインを抜ける前に買うと、3回目の下落で安値を割り込むこともある。上抜けの際に出来高が増えているかもあわせて確かめると、だましを避けやすい。
三尊・ダブルトップとの違い
ダブルボトムの天井版がダブルトップ(M字型)で、高値を2回つけた後にネックラインを割り込むと下落転換のサインとされる。高値を3回つけ、真ん中が最も高い形は三尊天井(ヘッドアンドショルダー)と呼ばれ、ダブルトップより時間をかけて天井を形成する。いずれもネックラインを抜けるかどうかを判断の基準にする点は共通している。
見分けるうえで大切なのは、2つの安値の間隔である。数日しか離れていない形は偶然の値動きであることが多く、数週間から数か月の間隔をおいて形成されたもののほうが信頼性は高いとされる。また、日足で見えた形が週足では下落途中の小さな戻りにすぎないこともある。複数の時間軸でチャートを確かめ、移動平均線の向きや出来高の変化もあわせて判断すると、だましに引っかかりにくくなる。なお、2回目の安値が1回目をやや上回る形は、売り圧力の弱まりがよりはっきりした形と解釈されることが多い。形が完成する前の段階では、どちらに転ぶかは誰にもわからない。損失を限るための売却の水準を、2回目の安値の少し下に置いておくのが一般的な使い方である。
関連用語
過去の価格動向から意識される下値の目安ライン。反発ポイントとして使われるが、絶対的なものではない。
過去に上昇が止められた価格帯を結んだラインで、売り圧力が強まりやすい水準を示す。突破すると相場の流れが変わることもある。
山が三つ並び真ん中が最も高い天井の形。二つの谷を結んだネックラインを下抜けて初めて成立し、途中の見た目だけで決めると失敗しやすい。
売買が成立した株数で、値動きの信頼度を測る補助指標。大きな出来高を伴う上昇・下落ほど本物とされる。出来高が少ない銘柄は流動性が低く、売りたいときに売れないリスクがある。
チャート上の安値どうしや高値どうしを結んで引く斜めの線で、価格の方向と傾きの急さを見るために使う。線を引くには2点以上が必要で、3点目で接すると信頼度が高いとみなされる。引き方に唯一の正解がないため、判定の条件を自分で固定しておく必要がある。
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