「ドルストレート」とは
米ドルと、日本円以外の通貨との組み合わせの通貨ペアのこと。ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルなどが代表で、日本の個人投資家向けの外国為替証拠金取引(FX)で、円を含むペアと区別するために使われる呼び方である。
📌 投資判断のポイント
米ドルと日本円以外の通貨との組み合わせの通貨ペア。ユーロ/米ドルが代表で、取引量が多くスプレッドが狭い。損益は米ドル建てで生じ、円換算でドル円の影響も受ける。
ドルストレートはどういう仕組み?
外国為替市場では、ほとんどの取引に米ドルが関わる。国際決済銀行(BIS)の2022年の調査では、全取引のおよそ9割に米ドルが片側として含まれていた。なかでもユーロ/米ドルは世界で最も取引量の多い通貨ペアである。
日本から見ると、ドル/円とユーロ/円が身近な通貨ペアだが、世界の市場ではユーロ/円のような米ドルを含まない組み合わせ(クロス通貨)は、ユーロ/米ドルとドル/円の値動きから計算される面がある。ドルストレートは、その計算のもとになる、より流動性の高いペアである。
取引量が多いため、売値と買値の差(スプレッド)が狭く、経済指標の発表などで値が飛びにくい傾向がある。
ドルストレートの具体例と注意点は?
ユーロ/米ドルが1.1000から1.1100に上がった場合は、ユーロが米ドルに対して高くなった(米ドルが安くなった)ことを示す。
日本の口座で取引すると、損益は米ドル建てで生じ、円に換算して口座に反映される。そのため、ユーロ/米ドルで予想どおりの利益が出ても、同じ期間にドル安・円高が進めば、円で見た利益は小さくなる。ドルストレートの取引にも、間接的にドル/円の為替リスクが含まれる点に注意が必要である。
値動きの単位(pips)も、ドル/円は0.01円が1pipだが、ユーロ/米ドルは0.0001ドルが1pipと異なる。
クロス円との違い
クロス円は、ユーロ/円や豪ドル/円のように、米ドル以外の通貨と円の組み合わせを指す。円と相手通貨の関係を直接取引でき、損益も円で生じる。
ドルストレートは米ドルと他通貨の関係を取引する。円の動きを直接は持たない代わりに、損益が米ドル建てになる。どちらの通貨の強さを見たいかで選ぶ対象が変わる。
スワップポイントも、ドルストレートでは2つの外国通貨の金利差で決まる。たとえば米国の政策金利がユーロ圏より高ければ、ユーロ/米ドルの売り(ドルの買い)で受け取り、買いで支払う方向になる。円の金利は関係しない点が、クロス円との違いである。
関連用語
為替を2つの通貨の組み合わせで表す単位です。同じ円安でも相手の通貨によって方向が異なり、取引量が少ない組み合わせほど売買の価格差が広がりやすくなります。
米ドルを介さない通貨と円の組み合わせを指す呼び方。ユーロ円や豪ドル円が該当し、価格は対米ドルの通貨ペアと米ドル円の掛け合わせで決まるため、動いた理由の切り分けが要る
通貨の売買によって為替差益や金利差収益を狙う取引。レバレッジにより効率的に利益を狙えるが、リスクも大きい。
基軸通貨の地位変化は長期の国際金融の構造変化。ドルのシェア低下はIMFのCOFER統計で把握でき、金・ユーロ・人民元への多様化を促す。急激な変化は想定しにくいが、超長期の資産配分において参照すべき重要なテーマだ。
為替・FX の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。