クロス円

為替・FX
よみ:くろすえん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「クロス円」とは

米ドルを介さない通貨と日本円の組み合わせを指す、為替市場の呼び方です。

📌 投資判断のポイント

米ドルを介さない通貨と円の組み合わせを指す呼び方。ユーロ円や豪ドル円が該当し、価格は対米ドルの通貨ペアと米ドル円の掛け合わせで決まるため、動いた理由の切り分けが要る

詳しい仕組み・意味

ユーロ円、英ポンド円、豪ドル円、スイスフラン円などが該当します。日本では米ドル円をクロス円に含めない慣行があり、ドル円以外の対円通貨ペアを指す言葉として使われます。これらの通貨ペアは、多くの場合、米ドル円と対米ドルの通貨ペアを掛け合わせる形で価格が決まります。たとえばユーロ円は、ユーロ米ドルと米ドル円を掛け合わせた水準に相当します。そのため、ユーロ円が動いた理由がユーロの側にあるのか円の側にあるのかは、ユーロ円だけを見ていても分かりません。

具体例・注意点

円安と報じられていても、米ドルに対してだけ進んでいるのか、幅広い通貨に対して進んでいるのかで意味が違います。前者は米国の金利要因、後者は日本側の要因である可能性が高くなります。判断には、複数の通貨に対する動きを表す実効為替レートのような指標も併せて見ます。外貨建ての投資信託や保険を持つ場合、評価額の変動が現地資産の値動きなのか為替なのかを分けて考える必要があります。取引では二つの通貨ペアの影響を同時に受けるため、値動きが大きくなりやすい点にも注意します。取引の時間帯によって値動きの主因は変わります。欧州時間はユーロや英ポンドの材料、米国時間は米ドルの材料が主導しやすく、同じ通貨ペアでも背景が入れ替わります。

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