「配当金領収証方式」とは
配当金領収証方式は、発行会社から郵送される配当金領収証を、ゆうちょ銀行や郵便局の窓口へ持参して現金で配当金を受け取る方式です。配当金の受け取り方を何も指定していない株主には、この方式が適用されます。
📌 投資判断のポイント
郵送される領収証を郵便局などの窓口で現金に換えて配当を受け取る方式で、受け取り方を指定しない株主に適用される。期限切れや紛失が起きやすく、NISA口座の株でも課税される。
配当金領収証方式はどういう仕組み?
上場株式の配当金の受け取り方は、証券口座で受け取る株式数比例配分方式、1つの銀行口座で受け取る登録配当金受領口座方式、銘柄ごとに口座を指定する個別銘柄指定方式、そしてこの配当金領収証方式の4つです。口座で受け取る3つの方式のいずれも申し込んでいない場合、配当金領収証方式になります。
領収証には、窓口で現金に換えられる払渡期間が印字されています。期間を過ぎると窓口では受け取れませんが、発行会社の株主名簿管理人である信託銀行の証券代行部に連絡すれば受け取れる場合があります。
配当金領収証方式の具体例と注意点は?
注意点は3つあります。1つ目は期限です。多くの会社は定款で、支払開始日から満3年を過ぎると配当を支払わないと定めており、引き出しにしまったままの領収証は受け取れなくなることがあります。2つ目は手間と紛失のリスクです。配当が年2回の銘柄を5銘柄持つと、年10回窓口へ行くことになります。3つ目は税金で、NISA口座で持つ株の配当でも非課税にならず、20.315%が差し引かれます。
口座で受け取る方式との違い
信託協会は、口座で受け取る方式の利点として、配当金は最短で支払開始日当日に口座に入金されること、自動入金のため紛失やもらい忘れがないことを挙げています。高齢の親が株を持っている家庭や、長く家を空けることがある人ほど、口座での受け取りに切り替える意味は大きくなります。切り替えの手続きは取引のある証券会社に申し出ます。
受け取り方を変える手順
受け取り方の変更は、株を預けている証券会社に申し出ます。株式数比例配分方式か登録配当金受領口座方式を1社で申し込めば、他の証券会社で持つ銘柄も含めてすべてに適用されます。特別口座で管理されている株がある場合は株式数比例配分方式を選べないため、登録配当金受領口座方式を選ぶか、特別口座の株を証券口座へ移してから申し込みます。変更は配当の基準日より前に済ませておかないと、その回の配当には間に合いません。手元に未換金の領収証があれば、変更とは別に、払渡期間内に窓口で受け取るか、期間後なら信託銀行へ連絡します。
関連用語
配当金を一つの銀行口座にまとめる方式。ただしNISAの配当を非課税にするには株式数比例配分方式でなければならず、選び間違えると課税される。
配当金を銘柄ごとに指定した銀行口座で受け取る方式。振込先を分けられる半面、銘柄ごとの手続きが要り、NISA口座の株でも配当に20.315%が課税される点に注意したい。
企業の利益を株主に分配するインカムゲインの代表。配当利回り3〜5%台が日本の高配当株の目安。NISAを使えば配当も非課税になり、再投資による複利効果も狙える。
会社に代わって株主名簿の管理や配当金の支払い、招集通知の発送を担う機関。信託銀行や証券代行会社が引き受けることが多く、特別口座や相続の手続きの窓口になる。
投資利益にかかる約20%の税金がゼロになる国の制度。新NISAは年間360万円・生涯1,800万円の非課税枠を持ち、長期運用の税優遇差額は数百万〜数千万円規模になる。
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