「デットエクイティレシオ」とは
有利子負債が自己資本の何倍あるかを示し、借入への依存度を測る指標です。
📌 投資判断のポイント
有利子負債を自己資本で割った倍率で、借入への依存度を測る。業種による適正水準の差が大きいため、同業他社や自社の推移との比較で読む指標である。
詳しい仕組み・意味
デットエクイティレシオ(D/Eレシオ、負債資本倍率)は、有利子負債を自己資本で割って求めます。1倍であれば借入と株主資本が同額、2倍なら株主資本の2倍の借入を抱えていることを意味します。数値が高いほど他人資本への依存が大きく、金利上昇や業績悪化の影響を受けやすくなります。一方で、低い金利で調達した資金を事業に投じて成果が出れば、自己資本利益率を押し上げる働きもあります。総資産に占める自己資本の割合を見る自己資本比率が安全性の水準を示すのに対し、D/Eレシオは借入と自己資本の相対的な大きさを直接示す点に違いがあります。現預金を差し引いた純有利子負債で計算するネットD/Eレシオもよく使われます。
具体例・注意点
設備投資の重い電力・鉄道・不動産では2倍を超えることが珍しくなく、逆に研究開発型の企業では1倍を大きく下回ることもあります。したがって水準の高低だけで優劣を判断せず、同業他社や自社の過去との比較で見るのが基本です。会計基準の違いでリース債務の扱いが変わると数値が動く点、借入が少なくても収益が不安定であれば安全とは限らない点にも注意が必要です。有利子負債には社債や借入金が含まれ、買掛金などの事業上の債務は通常含めないため、算出の定義をそろえてから比較することも欠かせません。
関連用語
自己資本比率は企業の財務安全性を見る基本指標。業種差を踏まえて読む。
企業が将来返済する必要のある負債。成長のためのレバレッジとして機能する一方で、過度な負債はリスクとなり、利益や安定性に影響を与える。
資産から負債を引いた純資産で、株主の持分を示す。BPSやPBRの基礎となり、企業価値と株価評価をつなぐ重要な指標。
ネット有利子負債は実質的な借金を見る指標。EVや返済能力の分析で重要になる。
資産のどれだけを利払い付きの資金でまかなっているかという構成比の指標で、金利上昇局面での耐性を測る目安になる。適正水準は業種の設備集約度で大きく変わるため横断比較は禁物。手元現金が厚い企業はネット有利子負債で見ないと実態を過大評価する。
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