「寄与分」とは
一言でいうと
寄与分とは、被相続人の事業、療養看護、財産上の給付などを通じて財産の維持・増加に特別に貢献した相続人について、遺産分割で加味する仕組みです。
詳しい仕組み・意味
共同相続人の一人が被相続人の財産形成や維持に通常期待される範囲を超えて貢献した場合、法定相続分だけで分けると実質的な公平を欠くことがあります。そこで、相続人間の協議で寄与分を定め、具体的相続分を調整します。協議が調わない、または協議できない場合は、家庭裁判所の寄与分を定める処分調停・審判を利用できます。裁判所は、事業への労務提供、財産上の給付、療養看護などを例示しています。
具体例・注意点
親の賃貸物件を長年無償で管理した、家業を無給に近い状態で支えた、介護によって有料施設費を抑え財産減少を防いだ、といった事情が論点になります。ただし、家族として通常行う扶養や見守りが直ちに寄与分になるわけではありません。期間、内容、金銭的効果を示す通帳、契約書、介護記録、業務日誌などの資料が重要です。相続人ではない親族には寄与分ではなく特別寄与料の制度を検討します。
投資判断での使い方
家族が不動産管理や事業運営を担っている家庭では、無償労務を曖昧なままにすると相続時の対立要因になります。管理委託料や給与を適正に支払う、役割と費用負担を記録する、遺言や生命保険で調整するなど、生前から見える形にしましょう。寄与分を期待して投資資産の承継を決めるのではなく、資産価値、収益、借入、管理能力を資料で比較して分割案を作ることが大切です。
📐 計算式・数値の目安
具体的相続分 = みなし相続財産 × 相続分 + 寄与分
📌 投資判断のポイント
寄与分は感謝の金額ではなく、特別な貢献と財産上の効果を資料で確認する仕組み。
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