「CFPS(1株当たりキャッシュフロー)」とは
CFPSとは、会社が1年間に生み出したキャッシュフローを、発行済株式数で割って1株当たりに直した指標である。Cash Flow Per Shareの略で、1株当たり利益(EPS)の現金版といえる。
📌 投資判断のポイント
1年間のキャッシュフローを株式数で割った1株当たりの値。EPSの現金版で、株価との比はPCFRになる。分子の定義が資料で違うため、比べる前に計算方法を確かめる。
CFPSはどういう仕組み?
計算は「キャッシュフロー÷発行済株式数」で行い、株式数からは会社が持つ自己株式を除くのが一般的である。分子のキャッシュフローには、営業活動によるキャッシュフローを使う方法と、当期純利益に減価償却費を足した簡易的な値を使う方法があり、資料によって定義が異なる。減価償却費は費用として利益を減らすが、現金は出ていかないため、設備の大きい会社では利益よりキャッシュフローのほうが稼ぐ力の実態に近いことがある。
株価をCFPSで割ると株価キャッシュフロー倍率(PCFR)になり、株価が1株当たりの現金を生む力の何倍まで買われているかを見る割安・割高の目安として使われる。
CFPSの具体例と注意点は?
営業キャッシュフローが300億円、自己株式を除く発行済株式数が1億株なら、CFPSは300円になる。EPSが200円でCFPSが300円なら、減価償却費などで利益が小さく見えている可能性がある。一方、売掛金の回収が進んだ年や、運転資金が一時的に減った年はCFPSが膨らむこともある。1年分で判断せず、数年の推移と、どの定義で計算された数字かを確かめてから比べたい。
関連用語
EPSは「1株あたり純利益」。PERの計算基盤で、株価の理論的な根拠になる最重要指標。EPSが伸び続けている企業こそ本物の成長株だ。
株価を1株当たりキャッシュフローで割った指標。利益の代わりに現金の稼ぎで割高・割安を測るため、減価償却の方法など会計処理の違いの影響を受けにくい。業種内の比較に使う。
営業キャッシュフローは本業の現金創出力。利益が本当に現金化しているかを見る。
1株あたりの純資産価値を示す指標で、PBRの基礎となる。資産ベースの評価軸だが、収益力とセットで判断することが重要。
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