オーソリゼーション

リスク管理
よみ:おーそりぜーしょん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「オーソリゼーション」とは

クレジットカードで支払おうとしたとき、加盟店がカード会社にその取引を通してよいかを問い合わせ、承認を得る手続き。「オーソリ」「与信承認」とも呼ばれ、カードの有効性、利用可能枠の残り、不正利用の疑いが支払いの確定前に確かめられる。

📌 投資判断のポイント

カード決済のたびに加盟店がカード会社へ照会し、有効性や枠の残り、不正の疑いを確かめて承認を得る手続き。承認は請求の確定ではなく、売上確定を経て明細に載る。

オーソリゼーションはどういう仕組み?

店頭の端末やネット通販の決済画面でカード情報が送られると、加盟店と契約するアクワイアラーと国際ブランドのネットワークを経由して、カードを発行したイシュアーに照会が届く。イシュアーは、カードが有効か、利用可能枠が残っているか、利用のパターンが普段と違わないかを判定し、承認か否認を返す。承認されると、その金額分の枠がいったん押さえられる。

オーソリは支払ってよいかの確認で、代金の請求そのものではない。加盟店がのちに売上データを送る売上確定を経て、はじめて利用明細に請求として載る。

オーソリゼーションの具体例と注意点は?

ホテルやレンタカーでは、利用額が確定する前に一定額を仮に押さえることがある。例えば利用可能枠が30万円のカードで宿泊時に5万円を仮押さえされると、精算まで残りは25万円として扱われる。精算で実際の金額に置き換わると押さえは外れるが、反映まで数日かかることもある。

不正利用が疑われる場合、本人が使っていても否認されることがある。海外での高額決済や短時間の連続決済などが典型である。否認されたときはカード会社に連絡すると、本人確認のうえで使えるようになることが多い。

チャージバックとの違い

オーソリは決済の前に不正や枠超過をふるい落とす事前の確認で、チャージバックは決済の後に不正利用や商品未着などを理由に売上を取り消す事後の手続きである。オーソリで承認された取引でも、後から取り消されることはある。3Dセキュアによる本人認証は、オーソリと組み合わせて不正利用を減らす仕組みになる。

加盟店の側から見ると、承認を得ずに商品を渡した取引は、不正利用だった場合にチャージバックで代金を失うおそれが大きい。そのため、承認の取得は加盟店にとって自らの売上を守る基本の手順でもある。

利用者の側では、カード会社のアプリなどで承認の通知を受け取る設定にしておくと、身に覚えのない照会に早く気づける。通知が来た段階で連絡すれば、売上が確定する前にカードを止められることが多く、被害を小さくできる。

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