「予算実績差異」とは
予算実績差異とは、会社が前もって立てた予算と、実際の結果との差のことです。どこで、なぜ計画とずれたのかを調べる出発点になります。
📌 投資判断のポイント
前もって立てた予算と実際の結果との差。利益を増やす方向を有利差異、減らす方向を不利差異と呼び、数量と価格などに分けて原因を探る。
予算実績差異はどういう仕組み?
差異は、利益を増やす方向のずれを「有利差異」、利益を減らす方向のずれを「不利差異」と呼んで区別します。売上が予算より多い、費用が予算より少ない、といった場合が有利差異です。差異が出たら、その原因を分解します。売上なら「売った数が違ったのか(数量差異)」と「売った値段が違ったのか(価格差異)」に分けるのが基本です。原因が分かれば、担当する部門や次の打ち手がはっきりします。予算は立てて終わりではなく、この差異を読んで次の行動につなげるところまでが予算管理です。
予算実績差異の具体例と注意点は?
ある製品を「1個1万円で1,000個、売上1,000万円」と予算を立てたとします。実際は1個9,500円で950個売れ、売上は902万5,000円でした。差は97万5,000円の不利差異です。分解すると、数が50個少なかった分が50個×1万円=50万円、値段が500円安かった分が500円×950個=47万5,000円になります。値引きと販売数の両方が効いていたことが分かります。
差異を読むときのよくある誤解
有利差異は「よいこと」、不利差異は「悪いこと」と単純には言えません。例えば材料費の有利差異が、安くて質の悪い材料を使った結果なら、あとで不良品が増えるかもしれません。また、売れた数が予算と違うときに、費用を当初の予算と比べると差異がゆがみます。この問題を避けるために、実際の数量に合わせて予算を組み直す「変動予算」と比べる方法があります。
差異を見るタイミング
予算実績差異は、年に1回の決算のときだけでなく、月ごとや四半期ごとに確かめるのが一般的です。早く気付けば、値決めや仕入れ、人員の配置を年の途中で見直せるからです。一方、毎月の小さな差異にいちいち反応すると、現場が数字合わせに追われることもあります。あらかじめ「予算から5%以上ずれたら原因を調べる」といった目安を決め、大きな差異に絞って深く調べるのが効率的です。費用の差異も同じように分解できます。材料費なら「使った量の違い(数量差異)」と「仕入れ値の違い(価格差異)」に分けると、工場の使い方の問題か、購買の問題かが見えてきます。
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