「国際収支統計」とは
一定の期間における日本と海外との経済取引をまとめた統計で、財務省と日本銀行が公表します。
📌 投資判断のポイント
日本と海外との経済取引をまとめた財務省・日本銀行の統計。経常収支、資本移転等収支、金融収支で構成され、金融収支は資産の増加をプラスで表すため経常収支とは読み方が異なる
詳しい仕組み・意味
国際通貨基金の国際収支マニュアル第6版に沿って作成され、経常収支、資本移転等収支、金融収支の三つの区分で構成されます。経常収支はさらに貿易収支、サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支に分かれます。第一次所得収支には海外子会社からの配当や証券投資の利子が含まれ、近年の日本ではここが大きな黒字になっています。金融収支は直接投資、証券投資、金融派生商品、その他投資、外貨準備に分かれ、資産の増加をプラスで表す点が経常収支の読み方と異なります。月次の速報は翌々月の上旬に公表されます。
具体例・注意点
貿易収支が赤字でも、第一次所得収支の黒字によって経常収支全体は黒字という構図が続いています。ただし経常黒字が必ず円高につながるわけではありません。海外で得た利益をそのまま現地で再投資すれば、円を買う動きにはならないためです。為替を読むときは、経常収支の総額だけでなく内訳と実際の資金の流れを見る必要があります。原油価格や輸入額の変動で貿易収支は大きく振れるため、単月ではなく季節調整値や12か月の累計で流れを追うのが実務的です。貿易統計との違いにも注意が要ります。貿易統計は税関を通った財の金額を示すのに対し、国際収支統計の貿易収支は所有権の移転を基準にしており、金額が一致しません。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。