「未払費用」とは
継続して受けているサービスのうち、すでに受けた期間の分なのに、決算日にまだ払っていない代金。負債として計上する。
📌 投資判断のポイント
受けたサービスの代金は、払っていなくてもその期の費用として計上する。未払費用は会計が現金の動きではなく期間で利益を測っていることを示す、典型的な科目といえる。
未払費用はどういう仕組み?
未払費用は前払費用の逆で、サービスを受けた期間はもう過ぎているのに支払日が来ていないものを、その期の費用として計上し、同じ額を負債として残す勘定である。代表例は、借入金の利息のうち前回の支払日から決算日までの分、月末締めで翌月払いの給料のうち決算日までに働いた分などである。発生主義に沿って、サービスを受けた期間に費用を対応させるための処理で、前払費用・前受収益・未収収益とあわせて経過勘定と呼ばれる。物品の購入や固定資産の購入など一度きりの取引で払っていないものは未払金とし、未払費用とは区別する。
未払費用の具体例と注意点は?
借入金の利払いが半年ごとで、決算日が前回の支払日の3か月後なら、その3か月分の利息を未払費用として計上する。決算書を読むときは、未払費用が急に減って営業キャッシュフローが細っていないか、逆に支払いを先延ばしにして手元の現金を厚く見せていないかに注意したい。負債の中では目立たない科目だが、人件費や利息など毎月の固定的な支払いと結びついているため、会社の資金繰りの癖が表れやすい。
未払費用と未払金・買掛金の違い
買掛金は本業の商品や材料を掛けで仕入れた代金の未払い分、未払金は備品の購入など本業以外の一度きりの取引の未払い分である。未払費用は、利息や給料のように期間とともに積み上がるサービスの代金で、決算日までに受けた分を計上する。どれも負債だが、何の対価かで科目が分かれる。
決算書での読み方
従業員100人で1人あたりの月給が30万円、月末締め翌月10日払いの会社なら、決算日には1か月分の約3,000万円が未払いの状態になる。こうした毎月の固定的な支払いが、決算日の負債としてどう表れているかを知っておくと、手元の現金が見た目ほど自由に使えるお金ではないことが分かる。
賞与のように支給額がまだ確定していない人件費は、見積もりで賞与引当金として計上されることが多く、未払費用とは別の科目になる。科目の名前は会社によって少しずつ違うので、注記の説明で中身を確かめるとよい。給料日や利払い日が決算日の直後にある会社ほど、この科目の金額は大きくなりやすい。
関連用語
企業分析 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。