任意売却

制度・取引
よみ:にんいばいきゃく
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「任意売却」とは

住宅ローンを返せなくなったとき、債権者の同意を得て、競売によらず通常の売買として不動産を売る方法です。

📌 投資判断のポイント

競売より高く売れやすく、引渡し時期も話し合えます。ただし残った債務は消えず、抵当権者全員の同意と時間の余裕が要ります。

詳しい仕組み・意味

返済が滞ると、金融機関や代位弁済した保証会社は抵当権に基づいて競売を申し立てることができます。競売は買い手が内覧できず引渡しの条件も限られるため市場価格より安く落ちやすく、売却代金では債務が残ることが多くなります。任意売却は、抵当権者の同意のもとで市場に出して売り、代金の配分を取り決めて抵当権を外してもらう方法です。競売より高く売れやすいうえ、引渡しの時期や引越し費用を代金から控除する扱いを話し合える余地も残ります。売り出しの形は通常の中古物件と変わらないため、事情が周囲に伝わりにくい点も違いです。

具体例・注意点

任意売却でも、売却代金で足りない分の債務は残ります。残債をどう返すかは別に取り決めが必要です。抵当権者全員の同意が要るため、後順位の債権者がいると調整が難しくなります。競売の開札までという時間の制約もあるので、滞納が続いている段階で早めに金融機関へ相談することが前提になります。仲介する業者選びも慎重に行い、費用の内訳を書面で確認してください。

売却しても譲渡損が出た場合に使える税の特例があるかは、要件次第です。売却の前に確認してください。また、任意売却を扱う業者のなかには高額な費用を求める例もあるため、まず取引のある金融機関に相談し、必要なら紹介を求める進め方が安全です。

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