「迂回輸出」とは
一言でいうと
制裁や関税を逃れるために第三国を経由して商品を輸出入すること。原産地規則の抜け穴として活用されるが、発覚した場合は追加規制・制裁の対象となる。
詳しい仕組み・意味
積替え(Transshipment)は正当な物流上の経由地使用と制裁逃れ的な迂回使用の両方がある。問題視されるのは原産地を偽装し、別の国の製品として見せかけて輸入・輸出する行為だ。UAE・シンガポール・香港・メキシコ・中央アジア諸国が迂回ルートとして繰り返し問題視されている。米国は積替え経由の輸出にも輸出許可要件・再輸出規制(EAR)を適用する。
具体例・注意点
ロシアへの半導体迂回輸出(アルメニア・UAE経由)が摘発され、関与した仲介業者がエンティティリストに追加された事例が多数ある。輸出管理コンプライアンスでは最終需要者(End-User)の確認と輸送ルートの追跡が不可欠で、「最終向け先が不明の取引」には必ずレッドフラグを立てる内部規程が標準的な予防措置だ。
トランスシップメント(迂回輸出)は制裁・関税回避の主要手段として米国・EUが監視を強化している分野だ。第三国を経由して制裁対象国や高関税対象国に輸出する行為は、仲介国・輸出者・輸送業者が制裁・輸出規制違反を問われるリスクがある。輸出管理コンプライアンスにおいては最終仕向け地・最終需要者の確認が義務付けられており、「知らなかった」では免責されないため、サプライヤー・物流パートナーへのデューデリジェンスが不可欠だ。
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