「新値三本足」とは
時間の経過を無視し、終値が直前の高値または安値を更新したときだけ新しい足を描くチャート。小さな値動きを省いて相場の転換点を見やすくする、日本で生まれた手法である。
📌 投資判断のポイント
終値が直前の高値や安値を更新したときだけ足を描く、時間を無視したチャート。陽線が3本続いたあとの転換には直近3本の最安値割れが必要で、小さな値動きを省いて流れを見る。
新値三本足はどういう仕組み?
終値が直近の陽線の高値を上回れば陽線を1本加え、直近の陰線の安値を下回れば陰線を1本加える。その間の値動きは無視する。転換の判定には「三本」の決まりがあり、陽線が3本以上続いたあとに陰線へ転じるには、直近3本の陽線の最安値を終値が下回る必要がある。このため、細かな上げ下げでは足が増えず、一定以上の値動きが出たときだけ転換が示される。
陽線や陰線が1本や2本しか続いていない場合は、直前の1本の安値や高値を割り込めば転換となる。3本以上続いたときだけ転換の条件が厳しくなるのは、強い流れが出ている相場を小さな押し目で手放さないようにするためである。日足の終値を使うのが一般的だが、週足の終値で描いて数か月単位の流れを見る使い方もある。
新値三本足の具体例と注意点は?
株価が1,000円から1,100円、1,150円、1,200円と高値を更新して陽線が3本並んだあと、1,120円に下がっても陰線は描かれない。3本の陽線の最安値である1,000円を下回ったときに初めて陰線に転じる。転換の判定に遅れが出るため、急な下落の初動では損失が膨らんでから売りの合図が出ることがある。
ローソク足との違い
ローソク足は1日や1週間など一定の時間ごとに1本を描くため、横軸が時間になる。新値三本足は横軸が時間ではなく、値動きの節目の数になる。もみ合いが長く続いても足が増えないので、相場がどれだけ動いたかを、どれだけ時間がたったかと切り離して見られる。ローソク足と併用し、大きな流れの確認に使う人が多い。
新値三本足は、ローソク足と同じく江戸時代の米相場にさかのぼる日本の罫線の一つとされる。足が出るのは値動きが新値をとったときだけなので、横ばいの期間が1か月続いても足が1本も増えないことがある。何本で転換とするかは変えることができ、3本を2本や4本にすると、転換の判定が早くなったり遅くなったりする。値動きの粗い銘柄では本数を増やし、ダマシを減らす工夫が行われる。
ほかの非時系列チャートには、一定の値幅ごとに足を描く練行足やカギ足がある。
関連用語
始値・高値・安値・終値を1本で表すチャートの基本単位。市場の動きや売買の勢いを視覚的に理解するための最初のツールとなる。
チャート上の安値どうしや高値どうしを結んで引く斜めの線で、価格の方向と傾きの急さを見るために使う。線を引くには2点以上が必要で、3点目で接すると信頼度が高いとみなされる。引き方に唯一の正解がないため、判定の条件を自分で固定しておく必要がある。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
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