「スクイーズアウト」とは
支配的な株主が、少数株主から株式を強制的に取得して会社を完全子会社にする手続きです。少数株主の側は、売るかどうかではなく価格が妥当かを争うことになります。
📌 投資判断のポイント
支配的な株主が少数株主から株式を強制的に買い取り、完全子会社にする手続きです。公開買付けに続く二段階目として使われ、価格に納得できない株主は裁判所へ価格の決定を申し立てられます。
詳しい仕組み・意味
代表的な方法は3つあります。1つ目は特別支配株主の株式等売渡請求で、議決権の90パーセント以上を持つ株主が、他の株主に対して株式の売り渡しを請求できる制度です。株主総会の決議を経ずに実行できます。
2つ目は株式併合です。多数の株式を1株にまとめることで、少数株主の持ち分を1株未満の端数にして金銭で処理します。3つ目は全部取得条項付種類株式を用いる方法で、以前は主流でしたが手続きの簡素な前の2つに置き換わってきました。
実務では、公開買付けで一定の株式を集めた後、残った株主を対象に行う二段階買収の第二段階として使われます。
具体例・注意点
非公開化や完全子会社化の仕上げとして行われるため、株式を持ち続けたい株主の意思は通りません。ただし価格に納得できない場合は、裁判所に対して価格の決定を申し立てることができます。
買収する側にとっては、少数株主が残ることによる利益相反や情報開示の負担をなくせる利点があります。株主の側から見れば、公開買付けの段階で応募するか、価格を争う手続きに進むかという選択になります。
保有している銘柄に公開買付けが実施されたときは、二段階目まで見据えて対応を決めることになります。応募しなかった場合でも、最終的には現金化される点は変わりません。
関連用語
企業が株式を市場外で一定価格で買い集める手法。買収や再編に使われ、株価に大きな影響を与える。
経営陣が自社株を買い取り経営権を取得する手法。多くはTOBを通じて行われ、非上場化につながることもある。
経営陣の同意なき買収に備えて企業が用意する仕組みで、事前警告型と新株予約権の無償割当てが代表例です。保身との批判から機関投資家の反対が広がり、導入企業は近年減少しています。
既存の会社の株式をすべて新しく設立する会社に取得させ、その会社を完全親会社にする組織再編です。持株会社体制へ移る場面で使われ、株主は新設された持株会社の株式を受け取ります。
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