現渡し

株式投資
よみ:げんわたし
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「現渡し」とは

信用取引で売り建てた株式を、手持ちの現物株を渡して決済すること。

📌 投資判断のポイント

信用売りを、買い戻さずに手持ちの現物株を渡して決済する方法。売り建て時の価格で損益が固定され、買い戻し資金も要らない。ただし逆日歩や貸株料が上乗せされ、税務上は現物株の売却として扱われる。

詳しい仕組み・意味

信用取引の売り建て(信用売り)は、証券会社から株式を借りて売っている状態である。この取引を終えるには、市場で買い戻して返す方法と、同じ銘柄の現物株を渡して返す方法がある。後者が現渡しで、品渡しとも呼ばれる。

現渡しをすると、売り建てたときの価格で決済が済み、その後の株価の動きは損益に影響しない。買い戻す資金を用意する必要もない。

具体例・注意点

よく使われるのが、現物株を持ったまま同じ銘柄を売り建て、価格変動の影響を止める使い方である。売り建てた時点で損益が固定されるため、その後に株価が動いても評価額は変わらない。

ただし、注意すべき点がある。制度信用取引で権利確定日をまたいで売り建てていると、逆日歩が発生することがあり、金額は事前にわからない。また、売り建てに伴う金利や貸株料もかかる。手数料と貸株料と逆日歩の合計が想定より大きくなり、固定したはずの損益が目減りすることがある。

さらに、税務上は現物株を売却したのと同じ扱いになるため、取得価額との差額に対して課税される点も確認しておきたい。

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