「現引き」とは
信用取引で買った株式の代金を全額払い込み、現物の株式として引き取ること。
📌 投資判断のポイント
信用買いの代金を全額払い込み、現物株として引き取る決済方法。金利と返済期限から解放され、含み損を確定させずに保有を続けられる。ただし追加資金を投じる判断でもあるため、反対売買との比較が要る。
詳しい仕組み・意味
信用取引の買い建て(信用買い)は、証券会社から資金を借りて株式を買っている状態である。この取引を終える方法は2つあり、ひとつは反対売買で売却して差額を精算する方法、もうひとつが現引きである。
現引きでは、借りている資金を返す形で買付代金の全額を払い込み、株式を自分の現物資産として受け取る。品受けとも呼ばれる。代金を用意する必要があるが、その後は借入がなくなるため、金利も返済期限もなくなる。
具体例・注意点
使いどころは、返済期限が近づいた制度信用取引の買い建てを持ち続けたいときである。期限が来れば決済しなければならないが、現引きすれば現物として保有を続けられる。含み損があっても損失は確定しない。
ただし、含み損を確定させずに済むことと、損失がなくなることは違う。現引きは判断を先送りにする手段にもなりやすく、追加の資金を投じたうえで下落が続けば、損失はさらに大きくなる。資金を用意してでも持ち続けたい理由があるかどうかを、決済との比較で考えたい。
なお、現引きに必要な金額は買付代金の全額で、保証金を差し引いた残額ではない点も確認しておきたい。
関連用語
借入によって資金以上の取引ができる仕組みで、利益も損失も拡大する。レバレッジ効果により高リスクとなるため慎重な管理が必要。
信用売りを、買い戻さずに手持ちの現物株を渡して決済する方法。売り建て時の価格で損益が固定され、買い戻し資金も要らない。ただし逆日歩や貸株料が上乗せされ、税務上は現物株の売却として扱われる。
自己資金の範囲で行う現物取引。リスクが限定されており、長期投資の基本となる取引形態。
取引所のルールに沿った信用取引で、返済期限は最長6か月、対象は制度信用銘柄に限られる。金利は低めだが、売り建てには逆日歩が発生することがあり、金額は事前にわからない。期限が来れば含み損でも決済が必要になる。
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