営業外費用

企業分析
よみ:えいぎょうがいひよう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「営業外費用」とは

本業以外の活動で生じた、毎期くり返し起こりうる費用。借入金の支払利息が代表で、営業利益から差し引いて経常利益を求める。

📌 投資判断のポイント

本業の外で毎期かかる費用で、代表は借入金の利息。金利が上がる局面では、営業利益が変わらなくても経常利益を削る要因になるため、借入の多い会社ほど注目したい欄。

営業外費用はどういう仕組み?

損益計算書では、本業のもうけである営業利益のあとに、営業外収益を足し営業外費用を引いて経常利益を出す。営業外費用に入るのは、銀行借入や社債の支払利息、社債の発行にかかった費用の償却、為替差損、持分法による投資損失などである。お金の集め方や持っている資産の運用の結果が表れる欄で、本業の強さとは別に、財務の状態がどれだけ利益を削っているかが分かる。どの項目を営業外とするかは会社の事業内容によって違い、金融業のように利息の受け払いが本業になる会社では区分が変わる。

営業外費用の具体例と注意点は?

借入金が多い会社は、金利が上がると営業外費用の支払利息が増え、営業利益が横ばいでも経常利益が減ることがある。営業利益に対する支払利息の大きさや、有利子負債の残高と平均金利の変化を合わせて確かめたい。また、輸出入の多い会社では為替差損がここに出るため、円高・円安の年に経常利益が大きく振れる。一時的な為替の影響なのか、借入の負担が重くなっているのかを、注記の内訳で切り分けることが大切である。

営業外費用と特別損失の違い

営業外費用は毎期くり返し起こりうる本業以外の費用で、経常利益に含まれる。特別損失は、災害や資産の売却損のようにその期だけ臨時に生じる損失で、経常利益の下に置かれる。支払利息は借入がある限り毎期発生するので営業外費用、工場の閉鎖にかかる損失は臨時のものとして特別損失、と分かれる。

決算書での読み方

借入金が100億円ある会社で平均の金利が1%から2%に上がると、支払利息は年1億円から2億円に増える。営業利益が10億円の会社なら、それだけで経常利益が1割近く削られる計算だ。金利が上がる局面では、有利子負債の大きさと、借入の金利が固定か変動かを注記で確かめておきたい。

反対に、手元資金を多く持つ会社では受取利息などの営業外収益が増えるため、金利の上昇がプラスに働くこともある。営業外収益と営業外費用を差し引いた金融収支で見ると、金利の変化が会社にどちらの方向で効くのかが分かりやすい。数年分を並べて、金利の動きと一緒に変化を追ってみるとよい。借入の返済予定も注記に書かれている。

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