「金額加重収益率」とは
入金や出金のタイミングと金額を反映した、投資家自身の実際の収益率です。
📌 投資判断のポイント
入出金のタイミングと金額を含めて計算する、投資家自身の実際の収益率。運用の巧拙を測る時間加重収益率とは目的が異なり、買い方の結果がそのまま数値に表れる。
詳しい仕組み・意味
投資期間中の資金の出入りをすべて考慮し、投資額と最終的な資産額をつなぐ利回りとして計算します。計算の中身は内部収益率と同じで、将来の受取額を現在価値に割り引いたときに、投入額と等しくなる割引率を求めます。
運用商品の成績を示すときに使われる時間加重収益率とは目的が異なります。時間加重収益率は資金の出入りの影響を取り除き、運用者の腕前だけを測ります。金額加重収益率は逆に、いつ、いくら入れたかを含めて、投資家の手元でどれだけ増えたかを測ります。
同じファンドに投資していても、投資家ごとに金額加重収益率は変わります。
具体例・注意点
両者の差が大きくなるのは、資金の出入りが偏っているときです。相場が上がった後に大きく買い増した場合、その後の下落が大きな金額に効くため、金額加重収益率は時間加重収益率を下回ります。逆に、下落局面で買い増していれば上回ります。
この差は、運用商品の良し悪しではなく買い方の結果です。積立投資が推奨される理由の1つも、購入時期を分散させることでこの差の振れを抑えられる点にあります。
自分の運用を振り返るときは、公表されているファンドの騰落率ではなく、自分の入出金を含めた金額加重収益率を見るほうが実態に近づきます。証券会社の取引報告で示される損益率が、これに近い考え方で計算されている場合があります。
関連用語
ファンドが公表するリターンと自分の口座の増え方が食い違う主な理由がこれにあたる。運用の優劣を比べるなら入出金の影響を除いた時間加重、自分の資産が実際にどう増えたかを知るなら内部収益率が適している。どちらの定義かを確認したい。
積立投資の成績を元本比で何%増えたかと見ると、実力を過大評価しやすい。後から入れた資金ほど運用期間が短いためで、年率で比べるなら入出金の日付を使うIRRが適している。ただし数値が高くても回収額が小さい案件はありうる点に注意したい。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。