「内部収益率」とは
お金を出し入れした時期まで踏まえて計算する、年率換算の利回り。
📌 投資判断のポイント
積立投資の成績を元本比で何%増えたかと見ると、実力を過大評価しやすい。後から入れた資金ほど運用期間が短いためで、年率で比べるなら入出金の日付を使うIRRが適している。ただし数値が高くても回収額が小さい案件はありうる点に注意したい。
詳しい仕組み・意味
内部収益率(IRR)は、将来受け取るキャッシュフローを現在価値に割り引いたとき、投じた金額とちょうど釣り合う割引率のこと。増えた金額を投じた金額で割る単純な計算と違い、いつお金を出し、いつ回収したのかというタイミングを織り込む。同じ100万円が150万円になったとしても、3年でそうなったのか10年かかったのかで年率はまったく変わり、IRRはその差を1本の数字で表す。積立のように入金が何度も分かれる投資でも計算でき、表計算ソフトのXIRR関数を使えば日付つきの入出金から求められる。企業側では設備投資の採否を判断する際に、資本コストと比較する形で使われる。
具体例・注意点
毎月3万円を10年積み立てて最終評価額が480万円になった場合、投じた元本360万円との差だけを見れば33%増だが、IRRで年率に換算すると5%台になる。後から入れた資金ほど運用できた期間が短いためで、この違いを理解しないと運用成績を過大に評価してしまう。注意点として、途中で入出金の符号が何度も入れ替わるとIRRが複数存在したり計算できなかったりする。また数値が高ければ良いとも限らず、短い期間に小さな金額を回収しただけでも値は跳ね上がる。回収した金額の大きさは別に確認する必要がある。
関連用語
DCFは将来FCFを現在価値に割り引く企業価値評価。答えそのものより、現在株価がどんな成長率・利益率・割引率を前提にしているかを逆算する使い方が重要。
投資によって得られる成果の総称で、値上がり益と配当などを含む。単なる利益ではなく、期間やリスクとセットで評価することが重要。
投資成果は値上がり益だけでは判断できない。配当、分配金、再投資効果を含めたトータルリターンを見ることで、本当の運用成績を把握しやすくなる。
ある選択で諦めた別の選択肢から得られたはずの利益。現金の放置や塩漬け株は、その資金を投資していれば得られたリターンを失う隠れコストを負う。フルインベストせよという話ではなく、各判断が何を諦めているかまで含めて比較する視点が要る。
一定金額を定期的に投資し続けることで高値掴みを防ぎ平均取得単価を平準化する手法。DCAの本質は「感情的な判断ミスを仕組みで排除する」こと。積立NISAとiDeCoはDCAの自動実践だ。
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