モデルリスク

リスク管理
よみ:もでるりすく
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「モデルリスク」とは

価格の算出やリスクの計測に使う数理モデルの前提が現実と合わず、判断を誤るリスクです。

📌 投資判断のポイント

計算に使う数理モデルの前提が現実と合わず、判断を誤るリスクです。モデルは前提が崩れても数値を出し続けるため、結果の見た目からは異常が分かりません。

詳しい仕組み・意味

モデルは現実を単純化した仮定の上に成り立っています。値動きが一定の分布に従う、資産どうしの関係が安定している、いつでも売買できるといった仮定は、平穏な相場ではおおむね成り立ちますが、混乱時には同時に崩れます。しかもモデルは数値を出力し続けるため、前提が壊れていることが結果の見た目からは分かりません。画面に表示される数字は、平時も異常時も同じ顔をしています。過去の実績を再現するように条件を調整しすぎると、たまたま当てはまっただけの関係を本物と誤認することもあります。実務では、前提を明示する、複数の想定で結果を比べる、極端な事態を別途置いて確かめるといった方法で、出力を鵜呑みにしない工夫が取られます。

具体例・注意点

個人にとって身近なのは、シミュレーションの数値です。想定利回りを年何パーセントと置いた将来の資産額は、その前提が続いた場合の一例であって、約束された結果ではありません。とくに、過去の高い実績をそのまま将来に当てはめた図表には注意が必要です。数値を見るときは、どんな前提が置かれているか、前提が外れたときにどうなるかを合わせて確認してください。前提が書かれていない試算は、結論だけが示された図表と変わらず、判断の材料にはなりません。

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