「モデルリスク」とは
価格の算出やリスクの計測に使う数理モデルの前提が現実と合わず、判断を誤るリスクです。
📌 投資判断のポイント
計算に使う数理モデルの前提が現実と合わず、判断を誤るリスクです。モデルは前提が崩れても数値を出し続けるため、結果の見た目からは異常が分かりません。
詳しい仕組み・意味
モデルは現実を単純化した仮定の上に成り立っています。値動きが一定の分布に従う、資産どうしの関係が安定している、いつでも売買できるといった仮定は、平穏な相場ではおおむね成り立ちますが、混乱時には同時に崩れます。しかもモデルは数値を出力し続けるため、前提が壊れていることが結果の見た目からは分かりません。画面に表示される数字は、平時も異常時も同じ顔をしています。過去の実績を再現するように条件を調整しすぎると、たまたま当てはまっただけの関係を本物と誤認することもあります。実務では、前提を明示する、複数の想定で結果を比べる、極端な事態を別途置いて確かめるといった方法で、出力を鵜呑みにしない工夫が取られます。
具体例・注意点
個人にとって身近なのは、シミュレーションの数値です。想定利回りを年何パーセントと置いた将来の資産額は、その前提が続いた場合の一例であって、約束された結果ではありません。とくに、過去の高い実績をそのまま将来に当てはめた図表には注意が必要です。数値を見るときは、どんな前提が置かれているか、前提が外れたときにどうなるかを合わせて確認してください。前提が書かれていない試算は、結論だけが示された図表と変わらず、判断の材料にはなりません。
関連用語
標準偏差はリターンのばらつき。投資リスクを数値化する基本指標。
2資産の値動きの連動度を−1〜+1で表す指標。分散投資は相関の低い資産の組み合わせで初めて効く。同方向に動く資産を並べてもリスクは下がらない。ただし危機時は普段低い相関が一斉に上昇し分散が効きにくくなるため、過去の相関を過信しない。
テールリスクはVaRなど標準指標では捉えられない極端な損失シナリオ。プットオプション・ゴールド・国債・現金比率引き上げによるヘッジは平時にはコストに見えるが、金融危機時に最大の保護効果を発揮する不可欠なリスク管理の一要素だ。
最大ドローダウンは戦略の「最悪の下落」を示す。自分のリスク許容度と照合してMDDが許容範囲内かを確認し、リターンとのトレードオフを評価することが、長期運用を継続できる戦略選択の基本となる。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。