「マクロ経済スライド」とは
公的年金の額を、賃金や物価の伸びよりも少しだけ低く抑えることで、給付と負担のつり合いを長い時間をかけて取り戻す仕組みです。2004年の年金制度改正で導入されました。
📌 投資判断のポイント
賃金や物価の伸びより年金額の伸びを抑えて給付と負担のつり合いを取る仕組みで、2004年の改正で導入されました。名目額は下げない代わりに、購買力はゆるやかに目減りします。
詳しい仕組み・意味
年金額はもともと賃金や物価の変動に合わせて毎年度改定されます。マクロ経済スライドは、この改定率からスライド調整率を差し引きます。調整率は、公的年金の被保険者数の減少率と、平均余命の伸びを反映した一定率を足し合わせて求められます。支え手が減り、受け取る期間が延びるぶんだけ、年金の伸びを抑えるという考え方です。
重要な例外が名目下限です。調整の結果として年金の名目額が前年度を下回ることはなく、物価や賃金の伸びが小さい年は調整しきれません。2018年度からは、調整できなかった分を翌年度以降に繰り越すキャリーオーバーの仕組みが設けられました。
具体例・注意点
物価が2パーセント上がった年に調整率が0.5パーセントであれば、年金額の改定は1.5パーセントにとどまります。額面は増えても、購買力は目減りするということです。この調整は、給付水準を将来にわたって一定以上に保つために続けられる前提であり、受け取り始めた後も効き続けます。老後の生活設計を立てるときは、現在の年金額がそのままの価値で続く前提を置かないでください。
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⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。