「低解約返戻金型終身保険」とは
保険料の払込期間中に解約したときの解約返戻金を、通常の終身保険より低く抑える代わりに、保険料を割安にした終身保険。払込みを終えると解約返戻金は通常の水準に戻る。
📌 投資判断のポイント
払込期間中の解約返戻金を通常の終身保険より低く抑える代わりに、保険料を割安にした終身保険。払込みを終えると返戻金は通常の水準に戻るが、途中解約では払込額を大きく下回る。
低解約返戻金型終身保険はどういう仕組み?
払込期間中の解約返戻金を、同じ条件の通常型の7割程度に抑える設計が多い。途中で解約する人が受け取るはずのお金が少なくなる分、最後まで払い込む人の保険料を安くできる、という考え方である。
払込みが終わると解約返戻金は大きく増え、払込保険料の総額を上回る水準になる商品が多い。このため、死亡保障と老後資金の準備を兼ねる目的で使われることがある。返戻率は予定利率に左右され、金利が低い時期の契約ほど増え方は小さい。
払込期間は、60歳払込満了や65歳払込満了、10年払など、契約時に選ぶ。払込期間が短いほど1回あたりの保険料は高くなるが、解約返戻金が通常の水準に戻る時期は早くなる。
低解約返戻金型終身保険の具体例と注意点は?
通常型なら払込期間中に100万円の解約返戻金がある時点でも、低解約返戻金型では70万円程度にとどまる。払込期間の途中で家計が苦しくなって解約すると、払い込んだ保険料を大きく下回る金額しか戻らない。
払込期間中に払済保険に変更できない、あるいは不利になる商品もある。20年、30年と払い続けられる保険料かどうかを、加入前に家計で確かめる必要がある。
外貨建ての低解約返戻金型もあり、その場合は為替の変動で円に換算した解約返戻金がさらに上下する。円建てか外貨建てかで、比べるべき前提が変わる点に注意したい。
払込期間中に解約返戻金が抑えられている期間を「低解約返戻期間」と呼ぶ商品もある。
通常の終身保険との違い
通常の終身保険は、途中で解約しても低解約型より多くの返戻金を受け取れるが、保険料は高い。低解約型は、払込みを最後まで続けることを前提に保険料を安くした商品で、途中解約の損を受け入れる代わりに総額を抑える。
どちらを選ぶかは、払込みを最後まで続けられる見込みで決まる。教育費や住宅ローンなど、今後の大きな支出の時期と払込期間が重なる場合は、通常型や、保障と貯蓄を分ける方法も比べておきたい。
低解約返戻金型は、払込満了の時期と、解約返戻金を老後資金として使い始める時期を合わせて設計すると、目的に沿った使い方がしやすい。加入前に、年齢ごとの解約返戻金の推移表を確かめたい。
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