期限の利益喪失

制度・取引
よみ:きげんのりえきそうしつ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「期限の利益喪失」とは

分割で払える権利を失い、残債の全額を一括で請求される状態になることです。

📌 投資判断のポイント

分割で払える権利を失い、残債の全額と遅延損害金を一括で請求される状態です。発生条件は契約書や約款に定められているため、延滞する前に条項を確認しておくことが大切です。

詳しい仕組み・意味

期限の利益とは、決められた期日までは支払わなくてよいという借り手側の利益を指します。分割払いはこの利益の上に成り立っています。返済が一定回数以上遅れたときや、契約で定めた事由に該当したときに、この利益が失われ、貸し手は残高の全額と遅延損害金を一度に請求できるようになります。

発生する条件は契約書や約款に個別に定められており、延滞の回数や日数で決まる場合もあれば、他の債務での差押えや破産手続の申立てが引き金になる場合もあります。喪失の効果は自動的に生じる定めと、貸し手からの通知で生じる定めがあり、契約によって異なります。いずれにしても、条項を読めば自分の場合の線がどこにあるかを事前に把握できます。

具体例・注意点

住宅ローンやカードローン、割賦販売の契約では、延滞が続いた場合に期限の利益を失う旨が定められているのが一般的です。喪失後は保証会社が代わりに弁済し、以後の請求先が保証会社へ移ることもあります。この時点では分割の交渉余地が狭まっているため、返済が難しくなりそうなときは、遅れてから連絡するのではなく、遅れる前に契約先へ相談するほうが選べる方法が多く残ります。契約書の該当条項と、直近の返済状況を先に確認しておいてください。なお喪失後も、事情を説明して分割の再合意ができる場合はありますが、条件は喪失前より厳しくなるのが通常です。

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