「先行スパン」とは
先行スパンは、一目均衡表を構成する線の一つで、過去の価格から計算した値を26日先に記入する線です。先行スパン1と先行スパン2の2本があり、その間を塗りつぶした帯が「雲(抵抗帯)」になります。
📌 投資判断のポイント
一目均衡表の線の一つで、過去の高値・安値から計算した値を26日先に記入する。先行スパン1と2の間を塗った帯が雲になる。
先行スパンはどういう仕組み?
先行スパン1は、転換線(過去9日の高値と安値の中値)と基準線(過去26日の高値と安値の中値)を足して2で割った値を、当日を含めて26日先に記入します。先行スパン2は、過去52日の高値と安値を足して2で割った値を、同じく26日先に記入します。期間の短い先行スパン1は値動きに早く反応し、期間の長い先行スパン2はゆっくり動きます。
先行スパンの具体例と注意点は?
ローソク足が雲の上にあれば強い相場、下にあれば弱い相場とされ、雲の厚さは上値や下値の抵抗の強さの目安になります。先行スパン1が先行スパン2を上抜けて雲の色が変わる「雲のねじれ」は、相場の転換点の候補として注目されます。ただし、未来に記入する線であっても将来の価格を予測するものではなく、過去の価格を先に置いて目安にしているだけです。
遅行スパンとの違い
先行スパンは過去の値を未来側にずらす線、遅行スパンは当日の終値を過去側(26日前)にずらす線で、ずらす向きが逆です。先行スパンが作る雲は価格の抵抗帯を、遅行スパンは現在の価格と26日前の価格の比較を示すため、両方を見ることで相場の強弱を確認します。
数値でみる先行スパン
たとえば過去9日の高値が1,100円、安値が1,000円なら転換線は1,050円、過去26日の高値が1,200円、安値が960円なら基準線は1,080円です。先行スパン1は(1,050円+1,080円)÷2=1,065円で、これを26日先に記入します。過去52日の高値が1,300円、安値が900円なら、先行スパン2は1,100円です。この例では先行スパン2のほうが高いため、26日先の雲は1,065円から1,100円の幅になります。
先行スパンの計算期間9日・26日・52日は、考案された当時の週6日の取引日を前提に、1週間半・1か月・2か月に相当する日数として決められたとされます。現在は週5日の取引ですが、多くの分析ツールは元の期間をそのまま使っています。期間を変えると線の形が変わるため、比べるときは同じ設定で見ることが大切です。
関連用語
5本の線と「雲」で相場の方向・支持抵抗・転換を一目で捉える日本発の指標。雲より上なら上昇基調、雲抜けは転換サイン。情報量が多くレンジ相場でだましが増えるため他指標との併用が有効。
一目均衡表の線の一つで、当日の終値を26日前の位置に記入する。ローソク足を上抜けると好転、下抜けると逆転とされ、三役好転の条件の一つになる。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
チャート上の安値どうしや高値どうしを結んで引く斜めの線で、価格の方向と傾きの急さを見るために使う。線を引くには2点以上が必要で、3点目で接すると信頼度が高いとみなされる。引き方に唯一の正解がないため、判定の条件を自分で固定しておく必要がある。
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