「本決算」とは
会社が1年間の事業年度の終わりに行う、通期の決算のこと。四半期ごとの決算と区別するときの呼び方。
📌 投資判断のポイント
1年分の業績を確定させる決算。実績と同時に次の年度の会社予想が出るため、株価は過去の実績より予想のほうに強く反応しやすい。特別損益の行まで見ておきたい。
本決算はどういう仕組み?
上場企業は3か月ごとに業績を発表するが、事業年度の最後に1年分をまとめて確定させるのが本決算である。年度末決算、期末決算とも呼ばれる。日本では3月期決算の会社が多く、その場合は4月下旬から5月中旬に本決算の発表が集中する。東京証券取引所は、決算短信の開示は期末から45日以内が適当とし、30日以内ならより望ましいとしている。本決算の決算短信では、1年間の実績に加えて、次の年度の業績予想や配当予想を出す会社が多く、株価はこの予想に大きく反応しやすい。その後、株主総会の前後に有価証券報告書が提出され、監査を受けた詳しい決算書や事業のリスクが公表される。
本決算の具体例と注意点は?
3月期決算の会社なら、5月の本決算発表で前期の実績と今期の会社予想が同時に出る。前期の実績が良くても、今期の予想が慎重だと株価が下がることがある。本決算では、四半期では行わないことの多い減損損失の計上や繰延税金資産の見直しがまとめて出ることもあるため、特別損益や法人税等の行まで目を通したい。
四半期決算との違い
四半期決算は3か月ごとの途中経過で、会社の予想に対してどこまで進んだか(進捗率)を見るのが中心になる。本決算は1年の答え合わせで、会社予想との差や、配当が予定どおり出るかが確定する。年に一度の詳しい資料がそろう時期なので、腰を据えて読むのに向いている。
読み始める順番
本決算の資料を読むときは、まず決算短信の1枚目で売上と各段階の利益が前の年からどう変わったか、次の年の会社予想がどうなっているかを確かめる。そのうえで、決算説明資料で増減の理由を読み、気になる点があれば有価証券報告書で事業のリスクや注記を確かめる、という順番にすると、限られた時間でも要点をつかみやすい。
なお、決算期は会社ごとに決められるため、12月期や2月期の会社もある。12月期の会社なら本決算の発表は2月ごろ、小売業に多い2月期の会社なら4月ごろになる。気になる会社の決算期と発表予定日は、会社のIRページで確かめられる。また、本決算と同時に配当の金額が確定し、次の年度の配当予想も示されることが多いため、配当を目当てに株を持つ人にとっても大事な発表である。
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