フォーム10-K

制度・取引
よみ:ふぉーむてんけー
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「フォーム10-K」とは

米国の上場企業などが、毎年、米国証券取引委員会(SEC)に提出する年次報告書のこと。日本の有価証券報告書に近い役割を持つ。

📌 投資判断のポイント

米国の上場企業などが毎年SECに出す年次報告書。事業のリスク、経営者の説明、監査済みの決算書と注記が載り、EDGARで誰でも無料で読める。

フォーム10-Kはどういう仕組み?

10-Kには、事業の内容、事業のリスク(Risk Factors)、経営者による業績の説明(MD&A)、監査を受けた決算書と注記などがまとめて載る。経営者の説明は第7項目、決算書は第8項目に置かれる決まりになっている。提出期限は会社の規模によって異なり、事業年度末から60日・75日・90日以内のいずれかとされる。提出された10-KはSECの電子開示システム「EDGAR」で誰でも無料で読むことができ、多くの会社は自社のウェブサイトにも載せている。四半期ごとの報告書は10-Qと呼ばれ、こちらは監査ではなくレビューを受けた決算書が載る。

フォーム10-Kの具体例と注意点は?

米国株に投資するときは、ニュースや要約サイトだけでなく、10-Kの事業のリスクや経営者の説明の欄に目を通すと、会社が自ら認めている課題が分かる。英語で分量も多いため、まずは目次から気になる項目だけを読むとよい。決算発表時の資料(プレスリリース)は会社が独自に作るもので、10-Kとは位置づけが異なる点にも注意したい。

日本の有価証券報告書との違い

日本で10-Kに近い役割を持つのが有価証券報告書である。上場企業などは事業年度が終わってから3か月以内に提出し、金融庁の電子開示システムEDINETで誰でも無料で読める。どちらも事業の内容、リスク、経営者の説明、監査済みの決算書をまとめた年次の書類だが、10-Kは米国の様式に沿って項目番号で並び、決算書は米国会計基準などで作られる。同じ会社が日米の両方に上場している場合は、両方を見比べることもできる。

出典: 金融庁「EDINET」

投資家が気をつけたいこと

10-Kは数百ページに及ぶことも多く、すべてを読むのは現実的ではない。まずは事業のリスク(第1A項目)と経営者の説明(第7項目)を読み、気になった点を決算書と注記(第8項目)で確かめる、という順番がおすすめである。前の年の10-Kと比べて、新しく加わったリスクの記載がないかを見ると、会社の変化に気づきやすい。翻訳ツールを使う場合は、数字や固有名詞が正しく訳されているかを原文で確認したい。

関連用語

制度・取引 の他の用語

🏷 関連タグ

米国株 開示書類 SEC

RECOMMENDED COURSE

この用語を、講座で体系的に学ぶ

意味だけでなく、投資判断にどう使うかまで専門家から学べます。

講座を見る →

⚠️ ご利用にあたって

本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。

講座を見る → 無料ガイドを受け取る