「期待ショートフォール」とは
最悪の側の一定割合に入る損失が実際に起きた場合、その損失が平均していくらになるかを示す指標です。
📌 投資判断のポイント
VaRが示す境界線を越えた先で、損失が平均していくらになるかを表します。まれで極端な損失の重さを測る指標ですが、もとになる事象が少ないため推計の誤差は大きくなります。
詳しい仕組み・意味
VaRは、ある確率までは損失がこの額に収まるという境界線を示しますが、その線を越えた先で損失がどこまで広がるかについては何も語りません。期待ショートフォールは、その越えた部分だけを取り出し、平均した値です。条件付きVaRとも呼ばれます。境界線ではなく裾野そのものの重さを測るため、まれだが極端な損失を持つ資産の危険性が数値に表れます。VaRが同じ二つの持ち高でも、片方の裾が長ければこの指標では差が出ます。銀行の市場リスク規制でも、VaRに代えてこの指標が用いられるようになりました。
具体例・注意点
裾の部分を扱う以上、推計には極端な事象の観測が必要ですが、その事象はもともと数が少ないため、推計の誤差は大きくなりがちです。過去データだけに頼らず、ストレステストのように前提を人為的に置いた検証と併せて使うのが実務の作法です。個人が直接計算する場面は多くありませんが、投資対象の資料でこの語を見たときに、平均的な損失ではなく裾の損失を指していると読めることが重要です。信用力の低い債券や、まれにしか起きない事象で大きく損をする仕組みの商品では、平均的な損失の小ささが安全性の証拠にならないことを、この指標は数値の形で示してくれます。損失が一定額に収まると読める説明に出会ったら、その先がどうなっているかを確かめる習慣が有効です。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。