「DMI」とは
DMI(Directional Movement Index、方向性指数)は、相場の上昇の勢いと下落の勢いを別々の線で表し、どちらが優勢かでトレンドの方向を判断するテクニカル指標です。米国のJ.ウエルズ・ワイルダーが1978年の著書で発表しました。
📌 投資判断のポイント
相場の上昇の勢い(+DI)と下落の勢い(-DI)を別々の線で表し、どちらが優勢かでトレンドの方向を判断する指標。計算期間は14日が一般的。
DMIはどういう仕組み?
当日の高値が前日の高値をどれだけ上回ったかを上昇の動き(+DM)、当日の安値が前日の安値をどれだけ下回ったかを下落の動き(-DM)として測ります。これを値幅の大きさを示すATR(真の値幅の平均)で割って比率にしたものが+DIと-DIで、計算期間は14日が一般的です。+DIが-DIを上回っていれば上昇の勢いが優勢、下回っていれば下落の勢いが優勢と読みます。
DMIの具体例と注意点は?
+DIが-DIを下から上に抜けたときは買いの合図、上から下に抜けたときは売りの合図とされます。ただし、方向感のない保ち合い相場では2本の線が何度も交差し、だましの合図が増えます。そのため、トレンドの強さを示すADXと組み合わせ、ADXが20〜25を上回って上昇しているときだけ交差を重視する使い方が一般的です。
ADXとの違い
ADX(平均方向性指数)は、+DIと-DIの差の大きさから計算され、トレンドの「強さ」だけを示します。上昇でも下落でも、トレンドが強ければADXは上がります。DMIの+DIと-DIは「方向」を示すため、両者は一緒に表示して、方向はDI、強さはADXと役割を分けて使います。
数値でみるDMI
たとえば当日の高値が前日より30円高く、安値が前日より10円高いなら、+DMは30円、-DMは0円です。上昇の動きと下落の動きのうち大きいほうだけを数え、小さいほうは0とするのが決まりです。これを14日分平均してATRで割り、100を掛けて百分率にしたものが+DIと-DIです。+DIが30、-DIが15のように差が開いているほど、上昇の勢いがはっきり優勢であることを示します。
DMIは日足だけでなく週足や月足にも使えます。期間が長いほど合図の回数は減りますが、だましも少なくなります。短期売買では日足、長期の方向を確かめるなら週足と、目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。ほかの指標と同じく、DMIだけで売買を決めず、出来高や業績の変化とあわせて判断することが大切です。
関連用語
トレンドの方向ではなく強弱を0〜100で測る指標。25超でトレンド発生、20割れでレンジが目安。方向は+DIと−DIで読む。相場付き(トレンドかレンジか)の見極めに使う補助指標で、反応が遅く転換の先取りには不向き。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
価格の上昇・下落のバランスから過熱感を数値化する指標。買われすぎ・売られすぎの目安として使われるが、単独判断は危険。
移動平均線の差からトレンドと勢いを判断する指標。トレンド転換の兆しを捉えるのに有効だが、単独での判断には限界がある。
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