「補完貸付制度」とは
日本銀行が、金融機関から申し込みがあれば、あらかじめ差し入れられた担保の範囲内で、あらかじめ決めた金利で受動的に資金を貸し付ける制度です。2001年に導入されました。
📌 投資判断のポイント
日本銀行が差し入れ済みの担保の範囲内で、申し込みに応じて基準貸付利率で受動的に貸し付ける制度。2001年に導入され、無担保コールレートの実質的な上限を画す役割を持つ
補完貸付制度はどういう仕組み?
金融機関は日々の資金のやり取りの結果、一時的に資金が足りなくなることがあります。通常は短期金融市場で調達しますが、市場で調達できない、あるいは市場金利が高騰した場合でも、この制度を使えば日本銀行から決まった金利で借りられます。貸付の利率には基準貸付利率が適用されます。
金融機関にとっては、市場で基準貸付利率より高い金利を払ってまで借りる必要がなくなるため、この利率が無担保コールレートの実質的な上限として働きます。日本銀行当座預金に付く金利が下限の目安になる補完当座預金制度と組み合わせることで、短期金利を一定の範囲に収める仕組みになっています。
補完貸付制度の具体例と注意点は?
日本銀行が政策金利を変更すると、基準貸付利率もあわせて見直されるのが通例です。金利の変更を伝える公表文で、政策金利と並んで基準貸付利率の水準が示されるのはこのためです。
この制度は、担保の範囲内であれば日本銀行が審査なしに応じる仕組みで、個別の金融機関を救済する特別な融資とは性格が異なります。利用が急に増えた場合は、市場で資金の出し手が減っているサインとして注目されることがあります。
関連用語
日銀当座預金の超過準備に利息を付す制度で、その付利水準が短期金利の下限をつくる。2024年3月の枠組み見直しで、マイナス金利期の3階層構造は廃止された。
民間金融機関が日本銀行に持つ預金口座。金融機関どうしの決済に使われ、残高と現金の合計がマネタリーベースになる。超過分には付利金利が適用される。
金融機関が担保なしで翌日返しの資金を融通する際の金利で、日本銀行の誘導目標として使われます。住宅ローンの変動金利などに時間差で波及します。
中央銀行が意図的に操作する「金利の出発点」。FF金利(米)・コール翌日物(日)が代表。interest-rate(金利全般)の中でも中央銀行が直接動かす金利で、株・為替・住宅ローンまで連鎖的に動かす。
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