「カレンダースプレッド」とは
同じ原資産で満期の異なる2つの契約を、一方は買い一方は売りで組み合わせる取引です。限月間スプレッドとも呼ばれます。
📌 投資判断のポイント
満期の異なる2契約を売買し、価格そのものではなく限月間の価格差の動きから損益を得る取引。先物の乗り換えコストもこの構造で説明できる
詳しい仕組み・意味
注目するのは価格そのものの上下ではなく、満期の近い契約と遠い契約の価格差が広がるか縮むかです。先物では、この差は保管コスト、金利、現物の需給の逼迫度合いを映して動きます。期先のほうが高い状態をコンタンゴ、期近のほうが高い状態をバックワーデーションと呼び、どちらに傾いているかで組み方が変わります。オプションでは、満期が近い契約ほど時間価値の減り方が速いという性質を利用し、期近を売って期先を買う形が使われます。原資産の方向に対する賭けを小さく抑えられる反面、価格差の動きを読み違えれば損失になります。
具体例・注意点
先物の乗り換え(ロールオーバー)は、実質的にこの取引と同じ構造を持ちます。期先が高い状態が続く商品では、乗り換えのたびにコストが生じ、長期保有の成績を押し下げます。原油や天然ガスの指数に連動する投資信託やETFが、原資産の値動きから徐々に離れていく主な理由がこれです。2本の建玉を同時に持つため、証拠金と取引コストが2本分かかる点も実行前に確かめる必要があります。個人が現物の投資信託やETFを通じて間接的にこの構造にさらされている場合、月次の運用報告で乗り換えの損益が示されていることがあります。長期で持つ前に、その項目を確かめておくと納得感が変わります。
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