「バタフライ取引」とは
短期・中期・長期の3つの年限を組み合わせ、利回り曲線の曲がり具合の変化から損益を得る取引です。
📌 投資判断のポイント
3つの年限を組み合わせ、利回り曲線の曲がり具合の変化に賭ける取引。曲線が平行に動く分には反応せず、中間年限の割高割安だけを取り出す
詳しい仕組み・意味
中央の年限を軸(ボディ)とし、その両側の年限を羽(ウイング)として反対方向の売買を組みます。曲線全体が平行に上下しても損益が出にくく、中央部分だけが両端に対して割高または割安になる動きに反応する設計です。中央を買って両端を売る形は、中間の年限が相対的に強くなること、つまり曲線の凸みが増すことに賭ける取引になります。金額の配分は、単純な数量ではなくデュレーションを基準にそろえるのが通例で、これを外すと曲線全体の上下に対する感応度が残ってしまいます。
具体例・注意点
2年・5年・10年の国債を使う組み合わせが代表的です。短い年限は中央銀行の政策に、長い年限は景気や物価の見通しに動かされるため、その中間にある年限は両方の影響を受けて割高割安が生じやすくなります。3本の取引を同時に建てることになるので取引コストがかさみ、流動性の低い年限を含めると想定どおりに解消できないことがあります。個人が直接行う場面は限られますが、債券ファンドの運用報告を読むときの理解の助けになります。用語としては商品先物やオプションでも使われ、その場合は権利行使価格の異なる3つの契約を組み合わせて、価格が一定の範囲に収まることに賭ける戦略を指します。同じ名前でも対象が違う点に注意してください。
関連用語
短期〜長期の国債利回りを結んだ曲線。通常は右肩上がり(順イールド)だが、短期が長期を上回る「逆イールド」が発生すると歴史的に景気後退の先行シグナルとされる。「逆イールド」の親概念。
金利が下がったで止めず、どの年限が動いたのかまで見ると意味が変わる。長期主導の低下は市場が景気減速や利下げを織り込み始めた合図で、デュレーションの長い債券ほど価格面の恩恵が大きい。行き着く先が逆イールドである点も併せて押さえたい。
長期金利が短期金利より大きく上がり、利回り曲線が急になる現象。成長期待だけでなく、インフレ不安や国債需給の悪化でも起こるため、背景の読み分けが重要。
現在の利回り曲線から逆算した将来の金利。市場が織り込む前提を取り出した数値であり、期間プレミアムを含むため予測そのものとは言い切れない
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。