バケット戦略

資産運用
よみ:ばけっとせんりゃく
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 資産形成を始める ★★ 標準

「バケット戦略」とは

資産を使う時期ごとにいくつかの入れ物に分け、それぞれ違う運用先を割り当てる取り崩しの方法です。

📌 投資判断のポイント

資産を使う時期ごとに入れ物を分け、短期は預貯金、中期は債券、長期は株式に割り当てる取り崩し方。下落局面で株式を売らずに済む順序をあらかじめ決めておく点に意味がある。

詳しい仕組み・意味

引退後のように、資産を取り崩しながら生活する局面で使われます。典型的には3つに分けます。数年以内に使う分は預貯金など元本の変動しないもの、中期に使う分は債券など値動きの穏やかなもの、当面使わない分は株式など長期の成長を見込むものに置きます。

狙いは、相場が下がっている時期に株式を売らずに済む状態をつくることです。生活費は手前の入れ物から出し、そこが減ってきたら市場環境を見ながら後ろの入れ物から補充します。下落局面で取り崩すと回復の機会を失うため、その順序を先に決めておく仕組みだといえます。

入れ物の数や年数の区切りに決まった正解はなく、必要な生活費と年金などの定期収入の差額から逆算して決めます。

具体例・注意点

注意点は2つあります。1つは、手前の入れ物を厚くしすぎると全体の期待リターンが下がることです。安心を買う代わりに、資産寿命が短くなる可能性があります。

もう1つは、補充の判断が結局は相場の予測になりやすいことです。いつ、どの入れ物から補充するかをあらかじめ決めておかないと、下落局面で判断を先送りし、手前の入れ物が尽きてから慌てて売ることになります。

心理的に続けやすい枠組みである一方、資産配分全体としては単純な取り崩しと大きく変わらない場合もあります。年金などの定期収入がいくらあるかを先に確かめてから設計してください。

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