償却原価法

債券・金利
よみ:しょうきゃくげんかほう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「償却原価法」とは

額面と違う価格で買った債券について、その差額を満期までの期間に割り振り、帳簿上の価額を少しずつ額面へ近づけていく会計処理の方法です。

📌 投資判断のポイント

額面と購入価格の差額を満期までの期間に割り振り、帳簿価額を少しずつ額面へ近づける処理。表面利率と実際の利回りがずれる理由を説明する考え方でもある。

詳しい仕組み・意味

債券を額面より安く買うと、満期に額面で償還される分だけ利益が出ます。逆に額面より高く買えば、その分だけ損失が出ます。この差額を購入した年や償還の年に一度に計上すると、実態と合わない損益の山ができてしまいます。そこで差額を保有期間に配分し、帳簿価額を毎期少しずつ動かしていきます。額面より安く買った場合に価額を引き上げていく処理をアキュムレーション、額面より高く買った場合に引き下げていく処理をアモチゼーションと呼びます。配分の仕方には、期間で均等に割る定額法と、実質的な利回りが一定になるように割り振る利息法があります。

具体例・注意点

個人が特定口座で債券を持つ場合、この計算は証券会社の側で行われるため、投資家が自分で処理する場面は多くありません。それでも考え方を知っておくと、債券の運用成果が表面上の利率だけで決まらないことが理解しやすくなります。額面より高い価格で買った債券は、受け取る利子が高くても帳簿価額の切り下げが進むため、最終的な利回りは表面利率より低くなります。

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