「価格帯別出来高」とは
一定期間の出来高を、日付ごとではなく価格の帯ごとに集計し、チャートの横に棒グラフで表したもの。どの価格でどれだけ売買されたかがわかり、支持線や抵抗線の目安になる。
📌 投資判断のポイント
一定期間の出来高を価格の帯ごとに集計し、チャートの横に棒グラフで表したもの。出来高が集中した価格帯は戻り売りや押し目買いが出やすく、上値や下値の目安になる。
価格帯別出来高はどういう仕組み?
たとえば過去6か月の取引を、1,500〜1,550円、1,550〜1,600円のように50円刻みで区切り、それぞれの価格帯で成立した出来高を合計する。横に長い棒ほど、その価格で売買した投資家が多いことを示す。
出来高が集中した価格帯で買った人が多い場合、株価がその下にあると、買値まで戻ったら売りたい人が増え、上値が重くなりやすい。逆に株価がその上にあれば、下がってきたところで買い増しが入りやすく、下値の支えになりやすい。
証券会社のチャートツールの多くは、表示している期間の価格帯別出来高をローソク足の横に重ねて表示できる。表示期間を変えると、集計の対象になる取引も変わる。
価格帯別出来高の具体例と注意点は?
全体の出来高のうち20%が1,500〜1,550円に集中していて、現在の株価が1,450円なら、1,500円台は戻り売りが出やすい「しこり」の水準とみる。反対に、出来高がほとんどない価格帯は「真空地帯」と呼ばれ、そこに入ると値動きが速くなりやすい。
集計する期間や刻み幅で形は変わる。期間が短すぎると直近の売買しか映らず、長すぎると古い売買の影響が大きくなる。決算や増資などで需給が大きく変わった場合は、それ以前の出来高の意味が薄れる点にも注意したい。
出来高が最も多い価格帯は、その期間の多くの投資家にとって平均的な取得価格に近いと考えられる。現在の株価がその水準より上か下かで、含み益と含み損のどちらを抱えた投資家が多いかの目安になる。
長い横棒が複数ある場合は、それぞれが上値や下値の節目の候補になる。
通常の出来高との違い
通常の出来高はチャートの下に日付ごとの縦棒で表し、いつ売買が活発だったかを示す。価格帯別出来高はチャートの横に価格ごとの横棒で表し、どの価格で売買が多かったかを示す。
前者は値動きの勢いや転換の確認に、後者は将来の上値・下値の目安を探すのに向いている。同じ出来高のデータを、時間の軸で見るか、価格の軸で見るかの違いである。
価格帯別出来高で上値や下値の目安を見つけ、通常の出来高でその水準を抜けるときの勢いを確かめる、というように組み合わせて使うことが多い。
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