「スイングプライシング」とは
投資信託に大量の解約や購入が入ったとき、その売買にかかるコストを取引した側に負担させるため、基準価額を調整する仕組み。
📌 投資判断のポイント
大量の解約や購入で生じる売買コストを、それを引き起こした投資家の側に負担させるために基準価額を調整する仕組み。長く保有し続ける人が持ち分の希薄化を被らないようにする狙いがある。
詳しい仕組み・意味
ファンドに大きな解約が入ると、運用会社は支払う現金を用意するために保有資産を売却する。このとき売買手数料や、まとまった量を急いで売ることによる価格の不利が生じる。何もしなければ、このコストはファンドの資産から支払われ、解約せずに残っている投資家が負担することになる。持ち分の価値が薄まるため、希薄化と呼ばれる問題である。
スイングプライシングは、そのコストを引き起こした側へ付け替える。1日の資金の出入りが定められた閾値を超えたとき、大量解約の日は基準価額を下方へ、大量購入の日は上方へ調整する。調整の幅はスイングファクターと呼ばれ、あらかじめ上限が定められている。欧州のファンドで広く使われており、日本でも導入する商品が出てきている。
具体例・注意点
長期で保有し続ける投資家にとっては、他人の売買コストを肩代わりしなくて済む方向に働く仕組みである。逆に、短期間で頻繁に出入りする側にはコストとして表れる。
注意したいのは、基準価額が動く理由が増える点である。市場が大きく動いていないのに基準価額が下がっていれば、調整が入った可能性がある。導入の有無や調整幅の上限は目論見書や運用報告書に記載されるため、保有しているファンドが採用しているかは書面で確認できる。
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⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。