「請求目論見書」とは
投資信託の詳しい情報をまとめた書面で、投資家から請求があったときに交付されるもののこと。
📌 投資判断のポイント
投資信託の目論見書のうち、請求があったときに交付される詳細版。ファンドの沿革や経理状況、有価証券の売買状況など、交付目論見書に載らない情報が収められている。
請求目論見書はどういう仕組み?
投資信託の目論見書は、交付目論見書と請求目論見書の二つに分かれる。交付目論見書は購入前に必ず渡される要約版で、投資対象、運用方針、主なリスク、手数料などが数ページにまとめられている。請求目論見書はその補完にあたり、投資家から請求があった場合に交付される詳細版である。ファンドの沿革、経理状況、運用会社の概況、委託会社と受託会社の関係、有価証券の売買状況といった、要約版には入りきらない情報が収められている。販売会社のウェブサイトで閲覧できる場合も多く、請求した事実は記録される。
記載内容は金融商品取引法にもとづく法定開示で、有価証券届出書の第二部に相当する情報が収められている。
請求目論見書の具体例と注意点は?
同じ指数に連動する低コストのインデックスファンドを比べる場合、交付目論見書だけでは差がわからないことがある。請求目論見書の経理状況で、監査報告書や有価証券の売買状況、貸付有価証券の扱いを確認すると、指数との差が生じる要因が見えてくる。毎回読むべき書類ではないが、運用が始まって数年たったファンドを乗り換えるかどうか判断する場面や、運用会社そのものを確かめたい場面では役に立つ。
たとえば信託報酬が年0.1%前後まで下がった低コストのインデックスファンドどうしを比べる場合、交付目論見書に載る費用の数字だけでは差がつかない。請求目論見書の経理状況で、過去5年間の費用の実額や有価証券の売買状況を確かめると、指数との差が生じる要因が見えてくる。
運用報告書との違い
目論見書が購入の判断材料として「これから何をするか」を示す書類であるのに対し、運用報告書は決算期ごとに「実際に何をしたか」を報告する書類である。請求目論見書とあわせて直近の運用報告書を読むと、方針と実績の一致を確かめられる。基準価額の推移だけを見て判断するより、はるかに情報量が多い。
請求目論見書は販売会社に申し出れば交付を受けられ、電子交付に同意していればウェブサイトで閲覧できることが多い。請求したこと自体が購入の意思表示になるわけではないので、必要なときは遠慮なく求めてよい。運用報告書は決算ごとに作られ、こちらは保有者に交付される。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。