「立会外取引」とは
取引所で通常の売買(立会)が行われる時間や方法とは別に、あらかじめ決められた条件で株式などを売買する取引の総称です。
📌 投資判断のポイント
通常の立会とは別に、決められた条件で大口の株式などを売買する取引の総称。東証ではToSTNeTで行われ、自社株買いや大株主の売却で株価への影響を抑える目的で使われる
立会外取引はどういう仕組み?
東京証券取引所では、ToSTNeT(トストネット)と呼ばれる立会外取引のシステムが用意されています。機関投資家どうしが大口の株式をまとめて受け渡す単一銘柄取引やバスケット取引、終値で売買する終値取引、企業が自社株を買い付ける自己株式立会外買付取引などがあります。
大量の株式を通常の立会で売買すると、板が薄い銘柄では株価が大きく動いてしまいます。立会外取引は、価格への影響を抑えながら大口の売買を成立させる手段として使われています。
個人投資家が参加しやすいものとしては、大株主などの売り出しを一般の投資家に割り当てる立会外分売があります。立会外取引の価格は、直前の終値など市場の価格を基準に決められるのが一般的で、市場とかけ離れた価格で売買されるわけではありません。
立会外取引の具体例と注意点は?
企業が自社株買いを発表するとき、「ToSTNeT-3による買付け」と書かれていれば、前日の終値などの決まった価格で、翌朝の立会外で買い付けることを意味します。
立会外取引の出来高は、日々の出来高の数字に含まれて表示されることがあります。特定の日に出来高が急に増えていても、市場で活発に売買されたとは限らないため、適時開示や取引所の公表資料もあわせて確認しましょう。大株主の売却が立会外で行われた場合は、その後の株主構成や需給の変化にも目を向けることが大切です。
関連用語
前日終値からの割引は利益の保証ではない。分売の公表自体が需給悪化として織り込まれ、当日の寄り付きが分売価格を下回ることもあるため、誰がなぜ売るのかを開示で確認する必要がある。
夜間の値動きは参加者が少ない薄い板で作られており、翌日の取引所価格を先取りしているとは限らない。板が薄いぶん成行注文は不利に約定しやすく、指値で出す前提の場と考えたほうがよい。
注文を公開せず大口取引を成立させる取引所外の市場で、価格への影響を抑えられる。透明性の低さや利益相反への批判もあり、板に見える取引が市場のすべてではない、と理解しておくと相場観の助けになる。
配当と自社株買いを通じて利益を株主に返すこと。総還元性向で株主重視度を測れる。還元が多いほど良いとは限らず、成長投資とのバランスや、原資が本業利益で無理なく賄えているかという持続性を確かめたい。
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