「マクレラン・オシレーター」とは
市場全体で値上がりした銘柄数と値下がりした銘柄数の差を、期間の違う2本の指数平滑移動平均で比べ、相場の広がり(騰落の勢い)を測る指標。米国のシャーマンとマリアンのマクレラン夫妻が1969年に考案した。
📌 投資判断のポイント
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差を、19日と39日の指数平滑移動平均で比べる指標。指数だけでは見えない、上昇や下落が市場全体に広がっているかを確かめるのに使われる。
マクレラン・オシレーターはどういう仕組み?
まず毎日、値上がり銘柄数から値下がり銘柄数を引いた「騰落差」を求める。次にこの騰落差の19日指数平滑移動平均(EMA)と39日EMAを計算し、19日EMAから39日EMAを引いた値がマクレラン・オシレーターになる。
短い平均が長い平均を上回るとプラス、下回るとマイナスになる。プラスは値上がり銘柄が増える方向に勢いがあること、マイナスは値下がり銘柄が増える方向に勢いがあることを示す。
指数は一部の大型株の値動きで上がることがあるが、この指標は銘柄の数で見るため、上昇が市場全体に広がっているかどうかを確かめられる。毎日の値を積み上げた「マクレラン・サメーション・インデックス」も、中長期の地合いを見る指標として使われる。
マクレラン・オシレーターの具体例と注意点は?
ニューヨーク証券取引所の銘柄で計算されることが多く、プラス100を超えると買われすぎ、マイナス100を下回ると売られすぎの目安とされることがある。
指数が高値を更新しているのにマクレラン・オシレーターが前回の高値を下回る場合は、上昇に参加する銘柄が減っている兆しと読まれる。価格と指標の方向がずれる、いわゆるダイバージェンスである。
ただし上場銘柄数が増えると騰落差の振れ幅も大きくなるため、絶対値の水準は時期によって意味が変わる。比率で計算する変形版が使われるのはこのためである。
騰落レシオとの違い
騰落レシオは、一定期間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄数の合計で割った比率で、市場の過熱や冷え込みの水準を見る。
マクレラン・オシレーターは騰落差の移動平均どうしの差なので、水準よりも勢いの変化をとらえやすい。同じ騰落データから、片方は温度を、片方は温度の変わり方を測っている。
日本では東証プライム市場などの騰落銘柄数を使って計算されることもある。上場銘柄数が約1,600の市場と約3,000の市場では騰落差の大きさが違うため、他の市場の目安をそのまま当てはめず、同じ市場の過去の値と比べて水準を判断するのが基本である。
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