逆イールド

金融政策
よみ:ぎゃくいーるど
🗂 経済・景気・政策を読む ★★★ 重要

「逆イールド」とは

短期金利が長期金利を上回る「異常な金利逆転」。過去の米国では発生から6〜18ヶ月以内に景気後退が訪れており、「最強の景気後退予告シグナル」と呼ばれる。

超重要用語 — 投資家の必修単語

「逆イールド」の4文字が画面に現れたとき、歴史は常に警告を発してきた。それが今回も当たるかどうか——それは、時間だけが知っている。

📌 投資判断のポイント

短期金利が長期金利を上回る「金利の逆転」。過去の米国では発生後に例外なく景気後退が訪れた最強の先行シグナルだが、タイミングは6〜18ヶ月のラグがあり「見て即売り」には使えない。

📐 計算式・数値の目安

逆イールド判定: 2年債利回り − 10年債利回り < 0(スプレッドがマイナス)

逆イールドの図解

詳しい仕組み・意味

逆イールド(Inverted Yield Curve)は、通常「右肩上がり」のイールドカーブが逆転し、短期金利が長期金利を上回る状態(イールドカーブ全体の仕組みは「イールドカーブ」の項)。代表的な指標は「米国2年債利回り-10年債利回り」のスプレッドで、これがマイナスになると逆イールドと判定される。発生メカニズム:FRBが急速利上げを行うと短期金利が上昇する。一方、長期金利は市場が「将来の景気悪化→利下げ」を織り込んで低下する。この「短期高・長期低」のねじれが逆イールドを生む。歴史的信頼性:1950年以降の米国では、逆イールドが発生した後、例外なく景気後退が訪れている。ただし「発生=即景気後退」ではなく、6〜18ヶ月程度のタイムラグがある。

具体例・注意点

2022年3月から米2年債利回りが10年債利回りを上回り始め、同年7月には乖離が▲1%超という深刻な水準に到達。約2年間継続したが、2024年はソフトランディング成功との評価が広まり、「初の例外事例」となる可能性が議論された。注意点①:逆イールドは「タイミング予測ツール」ではない。株式市場は逆イールド発生後も上昇を続けることが多く、「逆イールドを見て即売り」は過去のデータと合わない。注意点②:逆イールドの「解消(スティープ化)」のタイミングが危険で、歴史的には逆イールドが解消し始める直前・直後に景気後退が始まるケースが多い。

関連用語

イールドカーブ(利回り曲線)

短期〜長期の国債利回りを結んだ曲線。通常は右肩上がり(順イールド)だが、短期が長期を上回る「逆イールド」が発生すると歴史的に景気後退の先行シグナルとされる。「逆イールド」の親概念。

債券利回り

債券利回りは、債券価格に対してどれくらい収益が得られるかを示す指標。価格と逆に動くため、金利や株式市場の流れを読む重要な手がかりになる。

政策金利(Policy Rate)

中央銀行が意図的に操作する「金利の出発点」。FF金利(米)・コール翌日物(日)が代表。interest-rate(金利全般)の中でも中央銀行が直接動かす金利で、株・為替・住宅ローンまで連鎖的に動かす。

金利

すべての資産価格に影響するお金の価格。利上げで株・不動産が下落し、利下げで上昇しやすい。金利と債券価格は逆方向に動く大原則も必ず押さえる。

FOMC(連邦公開市場委員会)

米国の金融政策を年8回決定する会議。FF金利の変更幅と声明文のニュアンス、議長会見の発言が株式・債券・為替を同時に動かす。ブラックアウト期間中のリーク情報には注意が必要。

ソフトランディング

利上げでインフレを抑えながら景気後退を回避する理想シナリオ。PMI・NFPが底堅くCPIが低下する局面で期待が高まり株高になりやすいが、実現は難しく後からわかるのが現実。

金融政策 の他の用語

🏷 関連タグ

逆イールド イールドカーブ 景気後退 先行シグナル 2年債 10年債 スプレッド FRB

📚 おすすめ関連書籍

「逆イールド」を体系的に学ぶなら専門書が最速。Amazon・楽天で最高評価の投資書籍を見つけよう。

RECOMMENDED COURSE

この用語を、講座で体系的に学ぶ

意味だけでなく、投資判断にどう使うかまで専門家から学べます。

講座を見る →

⚠️ ご利用にあたって

本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。

講座を見る → 無料ガイドを受け取る