「エンゲル係数」とは
消費支出のうち食料費が占める割合です。生活水準の目安として古くから使われてきました。
📌 投資判断のポイント
消費支出に占める食料費の割合で、家計調査では二人以上の世帯の2025年平均が28.6パーセントでした。上昇を生活水準の低下と直結させず、世帯構成をそろえて推移を見ることが必要です。
詳しい仕組み・意味
19世紀のドイツの統計学者エンゲルが、所得が低い世帯ほど支出に占める食料の割合が高くなるという傾向を見いだしたことに由来します。食べる量には上限があるため、収入が増えてもそれに比例して食費は増えません。結果として、豊かになるほどこの割合は下がります。
日本では総務省の家計調査で毎月算出されており、二人以上の世帯の2025年平均は28.6パーセントで、前年から0.3ポイント上昇しました。長期的には低下してきた指標ですが、近年は食料品価格の上昇と、外食や調理食品の利用が増えたことの両方が押し上げに働いています。
具体例・注意点
消費支出30万円のうち食料費が8万4千円なら、エンゲル係数は28パーセントです。
注意すべきは、この数値が上がったことをそのまま生活水準の低下と読んではいけない点です。高齢者のみの世帯は住居費や教育費が小さいため、同じ収入でも食料の割合は高く出ます。共働き世帯が中食や外食を増やせば、支出の質が上がっていても係数は上昇します。物価の影響も含まれるため、水準そのものより、世帯構成をそろえたうえでの推移を見るほうが実態に近づきます。
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