名寄せ

制度・取引
よみ:なよせ
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「名寄せ」とは

金融機関が破綻したとき、同じ預金者が持つ口座をひとつにまとめて保護される金額を計算する作業のこと。

📌 投資判断のポイント

口座を分けても保護の枠は増えない。同じ金融機関にある預金はすべて合算されるため、1,000万円の枠を広げたいなら増やすのは口座の数ではなく金融機関の数である。

詳しい仕組み・意味

預金保険制度で保護されるのは、預金者1人あたり1金融機関ごとに元本1,000万円までと破綻日までの利息等である。この「1金融機関ごとに」を実行するのが名寄せで、氏名・生年月日・住所などをもとに同一人物を特定し、その人が同じ金融機関に持つ預金を合算する。普通預金と定期預金に分けていても、複数の支店に口座があっても、合算の対象になる。

一方、当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)は全額保護されるため、1,000万円の枠とは別の扱いになる。外貨預金や譲渡性預金のように、そもそも預金保険の対象外の商品もある。元本1,000万円を超える部分と対象外の預金は、破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われるため、一部が戻らないことがある。

具体例・注意点

保護額を増やしたいなら、口座の数ではなく金融機関の数を増やすしかない。同じ銀行の中でいくつ口座を作っても合算されるので意味がない。

名義を家族に分ける方法は、実質的に誰の資金かで判断されるため、贈与とみなされる可能性がある。税務上の判断が別に必要になる点に注意したい。また、届出の住所や氏名が古いままだと名寄せの処理に時間がかかり、払戻しが遅れる要因になる。

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