デット・エクイティ・スワップ

企業アクション
よみ:でっとえくいてぃすわっぷ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「デット・エクイティ・スワップ」とは

企業の借入金などの債務を、債権者が株式に振り替えて受け取る取引で、DESとも呼ばれます。

📌 投資判断のポイント

企業の借入金などを債権者が株式に振り替えて受け取る取引で、事業再建の場面で使われる。負債が減って純資産が増える一方、既存株主の持分は薄まり、数字の改善だけで再建が進むわけではない。

詳しい仕組み・意味

債務超過や過大な借入れに苦しむ企業の再建で使われる手法です。銀行などの債権者は、貸付金を回収する代わりに、その債権を出資して株式を受け取ります。企業にとっては負債が減って純資産が増えるため、財務の健全性を示す指標が改善し、利払いの負担も軽くなります。債権者にとっては、回収が難しい債権を、再建が進めば価値が戻る株式に変える意味があります。受け取る株式を、議決権を持たない種類株式とすることもあります。

具体例・注意点

事業再生ADRなどの私的整理の中で、金融機関が貸付金の一部を株式に振り替える形で行われることがあります。既存の株主にとっては、新しい株式が発行されるため持分が薄まる希薄化が起きます。債権の時価が額面を下回る状態で振り替えると、企業側に債務消滅益が生じ、課税関係を検討する必要が出てきます。財務の数字が改善しても、事業そのものの収益力が戻らなければ再建は進まないため、あわせて示される再建計画の中身を確認することが大切です。

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