「カレントクーポン」とは
直近に発行された、その時点の市場金利に近い表面利率を持つ債券のことです。
📌 投資判断のポイント
直近に発行され、その時点の市場金利に近い表面利率を持つ債券。国債では最も売買が活発な銘柄にあたり、長期金利として報じられるのは通常この10年債の利回り
詳しい仕組み・意味
債券の表面利率は発行時の金利水準で決まるため、過去に発行された銘柄は現在の金利と離れた利率を持つことがあります。直近に発行された銘柄は市場金利に近い利率で発行され、価格も額面の近くで取引されます。この状態の銘柄をカレントクーポンと呼びます。国債では直近発行の銘柄が最も売買が活発で、カレント物あるいはオン・ザ・ランの銘柄と呼ばれます。米国の住宅ローン担保証券では、いま組成すれば付く利率という意味でこの言葉が使われ、住宅ローン金利の目安として参照されます。
具体例・注意点
同じ残存期間でも、カレント物と過去に発行された銘柄では流動性が異なり、利回りにわずかな差が生じます。売買のしやすさに対して投資家が払う対価が、この差にあたります。新しい銘柄が発行されると、それまでのカレント物は次第に取引が細り、価格の付き方も変わります。長期金利として報道されるのは、通常この直近発行の10年国債の利回りです。個人が保有する場合、途中で売る際の価格は表面利率ではなく市場金利で決まるため、購入時の利率だけを見て判断しないことが大切です。個人向けの窓口で提示される既発債の価格には、業者の手数料が価格に含まれていることが多く、市場で取引されている利回りとの差が見えにくい点にも留意します。
関連用語
政府が発行する債券で、信用力が高く安定収益が特徴。金融市場の基準金利としても重要な役割を持つ。
債券利回りは、債券価格に対してどれくらい収益が得られるかを示す指標。価格と逆に動くため、金利や株式市場の流れを読む重要な手がかりになる。
短期〜長期の国債利回りを結んだ曲線。通常は右肩上がり(順イールド)だが、短期が長期を上回る「逆イールド」が発生すると歴史的に景気後退の先行シグナルとされる。「逆イールド」の親概念。
超長期国債は満期が長いため、金利の変化に大きく反応する。国債という信用の高さとは別に、途中売却時の価格変動リスクは大きい点を理解したい。
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